2020/03/05、安倍晋三首相は中国および韓国の全域、およびイランの一部地域からの渡航者に対し、入国規制を行う旨を表明しました。
本日03/06に閣議決定し、週明けの03/09から適用されます。
日本政府が、中国および韓国の全域・イラン一部地域からの渡航者に入国規制
安倍晋三首相は五日、新型コロナウイルス感染症対策本部会合で、感染のさらなる拡大を阻止するため、中国、韓国からの入国者に指定場所で二週間待機し、国内の公共交通機関を使わないことを要請すると表明した
感染拡大が著しい韓国の一部地域に関しては滞在歴のある外国人の入国を拒否しているが、七日から対象地域を拡大する。イランの一部地域も追加指定する。
安倍晋三首相03/05、中国および韓国の全域、およびイランの一部地域からの渡航者に対し、入国規制を行う旨を表明しました。
入国の際「検疫のため指定場所で二週間待機」することが条件なりますので、事実上の入国拒否となります。無論、二週間拘束されることを覚悟の上であれば入国はできます。
なぜいま入国規制した?なぜ今までしなかった?等推測
この入国規制に対して、色々と文句やら疑問点やらが出ていますので、ワイなりの憶測を書いときます。
無論、憶測ですので的外れかもしれません。そこはご容赦。
入国規制の目的は?
今回入国規制をかけた理由は明らかです。
新型コロナウィルスが蔓延している国・地域から日本へのこれ以上のウィルス持ち込みを防ぐという、水際対策が目的です。
日本はダイヤモンド・プリンセス号や武漢からのチャーター機による帰国者を除けば発症者数はかなり抑え込めており、今後外部から新規に持ち込まれさえしなければ、予想外に早いタイミングで収束に向かうのではないか?と期待できます。
なぜ今まで入国規制をかけなかったのか?
日本政府が今まで本格的な入国規制をかけなかった、中国・韓国の一部地域のみに抑えていた理由ですが、これは主要発生地の武漢が中国であったためだと思います。
まず発症者・死者数を急速に増やし、医療現場も崩壊している韓国。ここからの入国規制を一部地域にとどめていた理由ですが、単に中国の存在があるためです。
韓国全土を入国規制対象とすると、発生源である中国からの入国規制を一部地域にとどめておくこととの整合性がとりずらくなります。中国全土に対する入国規制を避けるため、韓国は全土としての入国規制を免れることができていたのだと思います。
となると中国ですが、中国全土が入国規制対象とされていなかった理由は、習近平国家主席の国賓待遇での来日に影響があるためだったのではないかと推測します。というか概ねの人はそう考えているかと思います。
中国全土を入国規制対象とした場合、当然習近平国家主席も対象になってしまいます。単なる入国拒否という意味合い以前に、顔に泥を塗る事になります。
つまり日中間の重要行事を日本の都合だけで一方的に中止・延期した場合、今はいいとしても、新型コロナウィルスが落ち着いた後に対中貿易で報復されることは目に見えています。この辺を考えたのが日本政府で、考えなかったのが韓国政府です。
なぜ今入国規制をかけるのか?
なぜ今入国規制をかけたのかというとこれは明確で、習近平国家主席の来日が延期されたためです。
菅義偉官房長官は5日、日中両政府が4月上旬で調整していた中国の習近平国家主席の国賓来日を当面延期すると発表した。
中国外務省の趙立堅副報道局長は会見で「中日双方は最も適切な時期と雰囲気の下、(訪日を)実現するという認識で一致している」と述べた。
習近平国家主席の来日延期は中国側も会見で発表しており、日中合意の上での決定、こういう状況で敢えて言うなら「両者合意の上でつつがなく決定した」ということです。
この合意ができてはじめて、中国全土からの渡航者に対する入国規制が可能となったのだと思います。
3/10追記:なぜ対象国が中国・韓国全土であり、イランの一部地域であり、イタリアが含まれないのか?
まず中国。今回中国全土からの渡航者が入国規制の対象となった理由は、上の通りで、習近平国家主席の訪日が延期されたことにより入国規制の障壁がなくなったことによります。
ではなぜ韓国が対象となったかですが、単に中国に対して入国規制をかけることができたためです。韓国全土が対象とならなかった理由は、単に対中国との矛盾を回避するためだけでした。その制約がなくなった以上、本来規制されるべき対象が規制されただけです。
韓国はもともと「不買運動」と称して日本への旅行を拒否していたこと、ここまでの韓国政府の不誠実な対応などあり、特に調整せず規制対象にしたのだと思います。
3/10追記・修正:実際には、日本政府から韓国に対し事前説明がなされていたとのことです。
対イランは特に調整に動いた形跡は見当たりませんでしたが、「一部地域の制限」はここまで中国や韓国に対して行っていますので、それに倣ったのだと思います。とはいえ、イランの重要性、イタリアへの対応から推測すると、何らかの合意はあったものと思います。
今回イタリアは対象外となっていますが、この理由はイタリア政府との合意がとれていないか、あるいはEUのシェンゲン協定(EUのほとんどの国で移動自由)が問題となり、規制が難しかったのではないかと推測しています。
韓国全土に関して、これまでは「韓国全土を制限対象とした場合、発生源の中国が一部を除き対象となっていないのはおかしい」という話になるので、制限できずにいたのだろう(推測)。しかし今回中国全土を制限対象にできたので、セルフ渡航制限をやっている韓国など特に調整せずに制限対象とした。ここは中央日報の記事からわかる。
イランはおそらく事前に調整がついていたはず(ソースないけど、重要国なので一方的に制限かけたとは思えない)、イタリアは調整がつかなかったのでまだ対象とはしなかったのではないかと推測。
多くの国から入国規制をかけられた韓国 、なぜか日本に対して激おこカム着火
このへんの事を考えていたタイミングで韓国・朝鮮日報がこんな記事を出したのですが、表現がいろいろおかしいものの、かなりの部分で予想と同じような記事内容だったのでびっくりしています。
韓国政府は「入国全面拒否」に近い日本政府の措置に全く気づけずにいた。5日午後4時ごろ、日本からの報道を見て初めて状況把握に乗り出した韓国外交部は、夜遅く駐韓日本総括公使を呼んで抗議し、「対抗措置」を協議するなど、せわしなく動いた。この措置が確定すると、新型コロナウイルス問題に関して韓国政府が入国制限を加える初の事例となる。
外交関係者の間からは「中国の習近平国家主席の4月国賓訪日が延期されたことが決定的な影響を及ぼした」という声が上がっている。東京の外交消息筋は「安倍首相としてはこれ以上、(習近平主席訪日のため)中国の顔色をうかがう必要がなくなった。徴用問題や輸出規制問題などで確執のある韓国にはそもそも配慮する考えはなかった」と話す。
この前日、康京和(カン・ギョンファ)韓国外交部長官は、韓国に対し入国を禁止する国が急増していることについて、「防疫能力がない国が入国禁止というやぼな措置を取っている」と述べた。この発言は、医療先進国である日本やオーストラリアすら「ノー・コリア」に加わったことで、たった一日で恥をかく羽目になった。
というか、韓国外交のトップである康京和外交部長官自身が強烈な電波を放っていて、やはりというかなかなか凄い国ですね。
中国には一言も言えず、100カ国に拒まれる韓国外交部…日本にだけは対抗
安倍首相が今月中旬までに新型コロナウイルス感染拡大の勢いを止められなければ、東京五輪は中止になるかもしれない、という危機感が働いたとの分析もある。五輪が中止になった場合、安倍首相は最大2兆6000億円の被害が出るのはもちろん、自身の「名誉ある退陣」も難しくなる可能性があると懸念しているという。
オーストラリアのスコット・モリソン首相は同日、記者会見を開き、「韓国から来た外国人に対する入国を禁止する」と発表した。
またタイトルからして「100か国に拒まれる」と言っておきながら、なぜか「安倍首相(≒日本)は五輪だか名誉ある退陣だかが難しくなる(=目くらましで韓国をやり玉に挙げた)」と言っていますが、それなら他の99か国は一体どういう理由で日本と同じ行動をとったんだよ?と突っ込まずにはいられません。
しかも舌の根も乾かないうちに、「オーストラリアも同じ日に韓国制限したで」としれっと書いていますが、自分で記事書いていて矛盾とかおかしいとか思わないんですかね?
さて日本もこの惨状でよそ様の事をとやかく言えた義理ではないのですが、それはそれとして韓国の現状が冗談では済まなそうな感じなので書いときます。ソース適当、主観です。
康京和さんが謎の楽観論をのたまっている一方で、実際の韓国はかなりやばい事になってたりします。
感染源の中国で爆発的に感染が発生したのは仕方ないとしても、しばらく感染者の出なかった韓国が一気に感染者数を増やし、またたく間に医療現場を崩壊させたことは悪い意味で特筆すべきものだと思います。
韓国の格安航空会社(LCC)のティーウェイ航空は9日までに、札幌や熊本、鹿児島とソウル・仁川などを結ぶ定期便を運休すると発表した。日韓関係の悪化を受け、訪日旅行を見合わせる動きが広がっているためだ。
んで韓国は「日本が入国制限してきた!ムッキー!!許せない」と言っているんですが、そもそもお前ら「日本製品不買運動の一環」として「日本旅行のキャンセル」を大々的にやってるじゃんよ。何が問題なのよ。わけわかんねーよ。