本家いなてい

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日本ブログ村の政治ブログ・民進党(旧民主党・旧維新の党)で常時1位の誉れ高いブログ(なおエントリー数は2ブログ)

1/29追記:台湾が新型コロナウィルスの封じ込めに成功している理由

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台湾が新型コロナウィルス(武漢肺炎)の封じ込めに成功しているということは多くの方が認識されていることかと思いますが、そういえば具体的にその理由に言及している人って見かけないなと。

 

正確には、言及している人もいることはいるけど、それ他の国もやってますよね?ってことで理由になってなかったり。

 

 

 

田母神さん「CT値ガー」

 

 

テレビでは朝から晩までコロナの話だけで疲れてしまう。感染者爆発とかで脅かしている。さぞかし視聴率が取れることだろう。しかしPCR陽性者はすべて感染者ではない。これをすべて感染者の扱いにしている。PCR検査陽性者は同時にそのCt値を公表してもらいたい。Ct値35以上は感染者はほぼいないそうだ。

田母神俊雄 (@toshio_tamogami) 2021年1月21日

 

今回の元ネタは、元航空幕僚長の田母神俊雄さんのこのツイ。

 

保守層のごく一部からは絶大な支持を得ている人なんですが、個人的にはこの人、文民統制をぶっちぎる発言とかしてるのであんま信用してないんですよね・・・

 

とまれ、ここに出てきた「CT値」です。このツイを記事にした東京スポーツに、解説が出ていました。東スポっすか

 

 

news.livedoor.com

 

 Ct値とは、遺伝子検査法で増幅に必要なサイクル数で、低いCt値で陽性になる場合にはウイルス遺伝子が多く、逆に陽性となるまでに要するCt値が高い場合は、ウイルス遺伝子数が少なく、感染性が低いと判断される。

 

という事で結局よくわからんのですが、勘違いを覚悟で書くと、PCR検査で+となるケースは新型コロナウィルスに感染した人・・・なのですが、これはどうやら生きているウィルスのみならず、ウィルスの死骸にも反応するっぽい。

 

そこでこのCT値が出てくるのですが、PCR検査が+となった場合、CT値が35なら実際に感染しているのは8.3%程度。残りは、すでに死んだウィルスが反応したってことになるようです。

 

この辺、入手できた情報だけまとめるとこんな感じ。

※太字箇所は、1/29以降に判明・追記した。

 

  • CT値25%:実際に感染しているのは15%程度
  • CT値30%(中国本土):ここは不明
  • CT値31.5%(ニュージーランド):ここは不明
  • CT値35%(台湾、スウェーデン):実際に感染しているのは8.3%程度
  • CT値37%(中国本土?):ここは不明
  • CT値40%(日本、米国):実際に感染しているのは5%程度

 

 

ということで、台湾は日米より基準を甘くしているので感染者数を少なく抑え込めているのは当然っちゃあ当然。それを抜きにしても良いスコアだとは思うけど、日本と比べるとどうだろうか?これは、CT値を揃えて数字を出してほしいところ。

 

 

 

日経が11月に報じてた

 

www.nikkei.com

 

陽性と判断する基準値には、増幅に必要なサイクル数(CT値)を使う。

 

一方、台湾では35未満に設定しているとされる。日本で陽性となった人が台湾では陰性となる可能性がある中国は中国疾病対策予防センター(中国CDC)によって37未満を陽性と判断するが、37~40の場合は再検査などを推奨している。

 

日本でも一部検査機関では40に近いと再検査する機関もあるが、国の指針などはない。国際的にも40程度に設定している国が多いとみられる

 

田母神さん&東スポの情報では信憑性にものすごく不安があったのですが、調べてみたところ、昨年11月の時点で日経が記事にしてました。

 

 

 

大阪のイソ村こと吉村知事も・・・

 

news.yahoo.co.jp

 

 問題意識として思うのが、おっしゃるとおりCt値の範囲が、他の世界の諸国と比べて日本はかなり厳しいCt値の範囲を設定しているので、つまり人にもう、うつす状況じゃなくなった人まで陽性者として拾っている部分はあるんだろうなというふうに思います。

 

という事で、大阪府の吉村洋文知事もCT値について同様の言及をなされているのですが・・・

 

イソジンか・・・

 

なんか自信なくなってきたぞ・・・

 

大丈夫なんかこれ

 

 

 

1/29追記:新型コロナ対応力、日本は45位なんだそうですが

 

www.jiji.com

 

 【シドニー時事】オーストラリアの有力シンクタンクのローウィー国際政策研究所は28日までに、各国・地域が新型コロナウイルスにどの程度うまく対応できたのかを指数化し、ランキングにまとめた。調査した98カ国・地域ではニュージーランド(NZ)が首位。日本は中間の45位で、米国は94位と低迷した。

 

時事通信に「日本の新型コロナ対応力は45位」とかいう怪しげな調査結果が出ていました。

 

これによると、1位はニュージーランド、2位はベトナム、3位は台湾なんだそうです。

 

 うち台湾は、先に述べた通りそもそもCT値を35程度に設定していますので、これを40に設定している日米より「陽性と判断される確率が低い」ことが判明しています。

 

2位のベトナムのCT値については調べ切れていないのですが、1位のニュージーランドについても日米より甘く、CT値を31.5程度に設定しているようです。

 

 

open-groove.net

 

Ct値を高く設定すれば陽性となる確率が高くなり、基準値が低いと陰性の確率が高まるのだが、このCt値は国によって基準が異なる。例えば感染者数が減っているとされる台湾、スウェーデンは35以下ニュージーランドは31.5以下。中国に至っては30以下。

 

 今回の調査結果は「感染者や死者、検査数など入手可能なデータを、人口当たりの数値も加味した上で指数化した」ものであるため、感染者数(陽性者数)が少なくなる「CTを低く抑えている国」の成績が上位になるのは当然です。

 

 判断基準を統一していない調査結果になど、鵜呑みにする価値があるのでしょうか?いや無い。