国民民主党の榛葉賀津也幹事長が、「103万円の壁」をめぐる与党との三党協議が進まないことについて「維新のせい」と主張し、その後「言ってない」と主張する事件がありました。
俺達がうまくいかないのは維新のせい
国民民主党の榛葉賀津也幹事長は19日の記者会見で、年収103万円の壁の引き上げを巡り、自民党が年収に応じて非課税枠の拡大幅を変える案を提示したことについて「話にならない。国民も相当怒りを感じているのではないか」と不満を爆発させた。
自民が高校授業料無償化を協議する日本維新の会にも矛先を向け、「中途半端な案で自民と握る(妥結する)のであれば、103万円の壁の引き上げを骨抜きにし、邪魔をした責任は維新にもある」と牽制(けんせい)した。
まず2/19ですが、国民民主党の榛葉賀津也幹事長がいわゆる「103万円の壁」引き上げの自公国3党協議が進展しない原因について、「責任は維新にもある」と、維新に責任転嫁しました。
実際には、12月の三党の税調会長会談の際、国民民主の古川氏がろくに会話もせずに席を蹴ったことが、協議を2ヶ月間停滞させた原因なんですけどね。
強硬姿勢はブラフで、水面下で調整してんのかと思ったらそんな考えとか本当にまったく無く、2ヶ月ぶりの会談で同じことやらかしてた・・・。財源の責任は「与党にある」とか言い出すし、国民民主党本当にダメダメだな。
維新激怒
「103万の壁」はぜひ突破してもらいたいと思う。ただ、交渉が思い通りにいかないことを他党のせいにするのはやめた方がいい。「103万の壁」はぜひ突破してもらいたいと思う。ただ、交渉が思い通りにいかないことを他党のせいにするのはやめた方がいい。
前原氏は「榛葉幹事長が発言をされていることも承知をしていますし、また玉木代表がXで発信をされていることも存じ上げております」と前置きした上で「私、昭和の人間ですので、記者会見とかXでの発信ではなくて、面談を申し入れていただければ喜んでお会いします」と皮肉を込めながら返した。
維新側は吉村洋文・前原誠司両共同代表から、それぞれコメントを出していました。
吉村氏のほうは普通に激怒していることがわかる会見、前原氏のほうは顔をあわせての面談しようという内容。
前原氏は自公維会談の際に「国民民主の言ってる103万の壁もよろしく」みたいなことを言ってたので、事実上(与党への要求飲ませ合戦)勝負が決したということで余裕でしょうね。
榛葉「言うてへんで」
榛葉氏は「私は別に、維新さんとケンカしているわけでも何でもないですし『協議が難航しているのが維新さんのせい』だと榛葉が言ったと。そんなことはひと言も言ってませんよ」と語気を強めた。「一般紙含めて、各社がいろいろ煽った記事を書いてますけど」「明らかに報道力がないのか、取材力が足りないのか、文章力が足りないのかわかりませんが…」と、一連の報道にも苦言を呈した。
2/21になると一転、榛葉氏は「そんな事は言ってない」「マスコミの能力が低くてデマ書かれた!」と発言。
続けて、年収103万円の壁引き上げやガソリン減税を挙げ「国民が欲しがっているこの政策実現を(与党に)助け船を出して安易に予算成立すれば、国民が望んでいる減税が実現できなくなる。その際には、減税をやらずして予算を通した政党にも責任が生じるんじゃないですかと申し上げた」と真意を説明した。
?????
(与党に)助け舟を出して、予算を通した政党・・・?
それって、日本維新の会を意味するのでは・・・?
榛葉氏は、19日の国会内での会見で「もしこんな中途半端な案で維新さんが自民党と握るようなことがあれば、手取りを増やして税金を国民の元に返していく、103万円の壁を178万円に近づけて上げていく。そしてガソリン減税をする。これを骨抜きにして邪魔をしたのは、維新さんもその責任があるということになりますよ」と述べていた。
どうやら、元の発言でははっきりと「維新さん」とおっしゃられてたようで。
これ、内部の会合ではなく、記者会見での発言ですからね・・・。
榛葉氏は、21日の会見で、「私は維新とけんかしているわけではない」とした上で、「協議が難航しているのが『維新のせいだ』とは言っていない。協議が難航しているのは自民党のせいだ」と釈明。
そして、窮地に陥った榛葉幹事長は、今度は「協議が難航しているのは自民党のせい」と言い出してしまいました。
ええ・・・自分たちの政策を通すために、協議しなきゃならない相手に責任を転嫁すんの・・・???
ちょっと言い訳が言い訳になってない感じで、衆院選来の国民民主党支持者からは離脱者が出てきているようです。