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2023年の統一地方選の後半戦が、4/23に行われます。
4/9に行われた前半戦では与野党対立の構図が北海道知事選と大分県知事選ぐらいしかなく、選挙直前に政界が荒れた割に、他の選挙も含めて事前予想通りのベタ凪の無風選挙になりました。実につまらない
しかし後半戦は一転、5つの補選で与野党が激突する構図となります。これらが今回の統一地方選の本丸でしょう。
選挙前の動き
選挙前の政治関係の動きで大きかったのは、まず2022年11月末から急激に拡散した、困難女性なんとか(いわゆる WBPC、Colabo問題など)でした。
結果として、党として強く関与していた共産党は地方議席を大きく減らしましたが、一部議員がやはりおかしな動きを見せた維新は逆に伸長しており、この問題の選挙への影響は判断に苦しむところです。
3月に、立憲民主党の小西議員が高市早苗大臣に対し、「安倍晋三政権時代にマスコミへの圧力があったのではないか」と追求。これ自体は証拠がなく膠着しましたが、3/29になって、当の小西洋之議員の失言が発生し激動します。
立憲民主党執行部も当初はことの重大性を認識していたようですが、党重鎮の圧力により泉健太執行部は有効な手を打てなくなり、最悪の形で選挙戦に突入します。
※これを書いているのは4/11午前です。衆院候補者はまだ告示されていない(本日告示予定)ため、実際に出馬する候補者は異なる可能性があります。
衆院千葉5区
今回の補選でもっとも注目される選挙区で、区域は東京都と近接する浦安市と市川市の南部です。ここは前回自民党が制しましたが、不祥事により辞職し補選となっています。
自民党議員の不祥事による補選なので野党が有利かというとそうでもなく、有利と見た野党各党がめいめいに候補者を乱立させ、与党批判票が分散する構図となっています。
立候補予定者はざっと、自民・英利 、立民・矢崎、維新・岸野、共産・斎藤、国民民・岡野、他2名と現段階ですでに7人もの候補者の名前があがっています。
衆院和歌山1区
和歌山県の中でも大阪と近接する、北部の和歌山市・紀の川市・岩出市です。
前回選挙では国民民主党が議席を獲得しましたが、その後和歌山県知事選に出馬したため補選となっています。
なお県知事選では国民民主党のみならず自民他も同候補に相乗りしたため与野党対立の構図は薄く、出馬予定は自民・門、維新・林、共産(社民)・国重の3候補となる見込みです。
衆院山口2区
山口県東部で広島と接する、岩国市や光市を中心とした地域です。
岸信夫・元防衛相の疾病による引退に伴う補選で、出馬予定は息子の自民・岸信千代の他、民主党政権で法相をつとめながらも10年間政界から遠ざかっていた平岡が、立民から出馬する予定です。
衆院山口4区
山口県西部の下関市・長門市を中心とした選挙区で、安倍晋三・元首相の死去に伴う補選です。
山口県は10増10減で今後1議席減りますが、その調整も兼ねた難しい候補者選定となっています。
自民党は安倍の地盤下関の市議であった吉田、立民は有田が落下傘候補として出馬します。
参院大分選挙区
前々回の第25回参院選で野党統一候補として当選した議員が9日の大分県知事選に出馬したため空白区となり、補選となりました。
かつて社民党主を排出した地域ですが、与野党とも同程度の比率で当選している傾向があります。
問題は候補者で、自民は新人の白坂でよいのですが、立民はもと社民党の吉田を公認。社民党も推薦する予定ですが、同党の大分県連との間に禍根を残しているようです。