
埼玉西武ライオンズは2026年10月30日、平良海馬投手(26歳)がポスティングシステムを利用してメジャーリーグベースボール(MLB)への移籍を目指す意向を示したことを受け、これを容認すると発表しました。
これにより、平良投手のMLB挑戦に向けた手続きが、西武球団内で正式に開始されることになります。
発表の内容
西武の公式発表によりますと、球団は平良投手のポスティング利用によるMLB移籍の意向を受諾し、今後、移籍に向けた手続きを開始すると説明しました。
広池浩司取締役球団本部長は「本人にも伝えました」と述べ、球団として権利行使を容認したことを明らかにしています。
広池本部長は、平良投手が中継ぎ、抑え、先発と複数の役割を担い、タイトルを獲得するほどの結果を残してきたことに言及しました。
そのうえで「今度は私たちが彼の要望に応える番ではないか」と述べ、球団側の判断理由を説明しています。
また、同本部長は平良投手を「間違いなくNPBナンバーワンの投手」と評価し、MLBの打者との対戦を楽しみにしたいと語りました。
平良投手のコメント
平良投手は、長くメジャーでプレーしたいという思いを抱いていたとし、「ようやくそこに一歩踏み出せた」と述べました。
2017年のドラフト4位で西武に入団してから9年間、スタッフやチームメートと過ごした時間を「忘れることのない、大切な思い出」と振り返っています。
なお、今回の容認によって移籍先や契約が決まったわけではありません。
今後はポスティング申請、MLB球団との交渉、契約合意という段階を経る必要があります。
今後のスケジュール
報道によりますと、ポスティング申請期間は11月1日から12月15日までとされています。
申請が受理されると、原則として45日間の交渉期間が設けられ、その間にMLB球団と契約交渉を行うことが可能になります。
一方で、海外メディアは、MLB側で12月1日にロックアウトが見込まれることが、今オフのポスティング市場を複雑にする可能性があると指摘しています。
仮に平良投手がその前に契約に至らなかった場合、交渉期間の時計は労使対立の期間中、一時停止するとの見立てが示されています。
これはあくまで米メディアによる現時点の見通しであり、今後の労使交渉の進展によって状況が変わる可能性があります。
平良投手の実績
平良投手は沖縄県の八重山商工高校から、2017年ドラフト4位で西武に入団しました。
入団当初はリリーフとして台頭し、2024年には先発を務め、2025年には守護神として最多セーブのタイトルを獲得しました。
2026年シーズンは本人の志願により再び先発に転向し、最優秀防御率のタイトルを獲得しました。
海外メディアのNBC Sportsは、同シーズンの平良投手について12勝5敗、NPB最高の防御率1.36、141奪三振と46四球という成績を挙げています。
これらの成績は、先発転向後の評価を高めた要因の一つとみられます。
西武にとっての意味
西武がポスティングでのMLB挑戦を容認するのは、昨年オフにヒューストン・アストロズへ移籍した今井達也投手に続いて2年連続となります。
球団は、平良投手がチームの要望に応えて多様な役割を果たしてきたことを踏まえ、今回は選手側の希望に応える判断をしたと説明しています。
平良投手は海外FA権を保有していないため、メジャー移籍を希望する場合、所属球団が移籍の可否を決めるポスティングシステムの利用が前提となっていました。
今回の容認は、選手のMLB挑戦の希望を球団が受け入れたことを意味しますが、最終的な移籍の実現は今後の交渉と契約合意にかかっています。
今後の焦点
今後の焦点は、11月以降の正式なポスティング申請と、MLB各球団の評価です。
平良投手は先発と救援の両方でタイトル級の実績を持つため、MLB球団が先発として起用するのか、抑えやセットアッパーとして起用するのかも、契約交渉の重要なポイントになると考えられます。
ただし、契約金額、所属球団、役割については現時点で公式な発表がなく、報道されている内容以上のことを断定することはできません。
今後は、ポスティング申請の公示やMLB球団側の動向が、移籍実現の可否を左右する重要な情報になるとみられます。
情報源
平良海馬、メジャー挑戦決定 西武ポスティング容認決断|サンケイスポーツ
西武 ポスティングでのメジャー挑戦容認の平良海馬|スポニチアネックス
【西武】平良海馬のポスティングシステム容認決定|日刊スポーツ
西武・平良、米大リーグ挑戦へ 球団がポスティング容認|共同通信(Yahoo!ニュース)
【西武】平良海馬のポスティングシステム容認決定|日テレNEWS(Infoseekニュース)