
高市陣営が他陣営を誹謗中傷する動画を拡散したとする共同通信の報道をめぐって、AIで作成されたとされる中傷動画の検証と、記事内で使われた画像の扱いに疑義が出ています。
X上では「2025年の総裁選中の動画に、2026年2月撮影の写真が使われている」との指摘が拡散しており、時系列の不整合が焦点になっています。
問題の発端は、共同通信が7日に報じた内容にあります。
2025年の自民党総裁選で高市早苗首相の陣営から相談を受け、対立候補を批判する動画を作成・拡散したとする男性の証言です。
その一方で、Xでは記事内の画像が後から削除されたとして、「都合の悪い部分を消したのではないか」という批判が出ています。
関連する別報道では、高市首相本人が5日の参院予算委で、文春が公開した中傷動画疑惑の音声データを確認したと述べました。
共同通信は2025年11月にも、AI加工した提供写真を取り消し「社内の指針に反する」と公式に認める事例を出しています。
報道写真に生成AIを原則使用しないという社方針を掲げている中で、こうしたミスを繰り返している点にも批判が向けられています。
問題の背景には、2025年10月21日に共同通信が配信した高市首相の写真が波紋を広げた事例もあります。
これは「わざわざこういう画像を使うから信頼を無くす」と批判され、加盟社である産経新聞までが問題とするほどでした。
当時の写真騒動と今回の画像削除・時系列矛盾が重ねられて、ネットからは「またか」という反応が出ています。
時系列の矛盾そのものは、物理的に不可能な状況を指摘しています。
これは、共同通信が写真の日付を取り違えたか、動画の制作時期の誤認、あるいはその写真自体が動画には使われていないのに報じたケースです。
もし報道側が素材の裏取りを怠っていたなら、これはAIフェイクそのものより「報じる側のプロセスの粗さ、または悪意による捏造報道」が問題になります。
画像削除の対応については、メディアでは珍しいことではなく、単純なミスの修正や、誤解を避けるための差し替えという可能性もあります。
ただ問題になるのは、その修正について十分な説明が無いことです。
何も説明せずに差し替えると、「都合が悪くなって消したのでは」という疑念を招きやすく、結果的に信頼を落とします。
今回の件でも、共同通信が画像を「こっそり削除した」という指摘がX上で拡散し、それが「悪質」という文脈で批判されています。
さらに、文春の中傷動画自体が捏造だという指摘も出ています。
中傷動画とされるものは品質が著しく低い上に不自然であり、急いでAIで生成された可能性が指摘されています。
全体として見ると、この件はAIによるフェイクの問題と、それを報じる側の検証や提示の粗さが混ざり合っています。
少なくとも、提示された証拠の扱い方に不整合があるため、報道の精度には疑問が残ります。
ネットでは「未来の写真で過去を捏造するメディア」という皮肉が拡散し、それが政治的なネタとして定着する可能性もあります。