
森英介衆院議長(自民党・元法相)が 2026 年 6 月 8 日に「立法府の総意」案を発表しました。
この案の核心は、旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎えることです。
養子対象者本人は皇位継承資格を持たない一方、「男の子が生まれれば、その子は皇位継承権を持つ」とされています。
賛同したのは自民党、中道改革連合、日本維新の会、国民民主党、参政、チームみらい、公明党の 7 党です。
自民党は男系継承堅持に寄与すると評価し、中道改革連合は女性宮家案に賛同しましたが子・配偶者の身分付与については「別途検討する」としました。
女性天皇の可能性を要求したのは共産党、れいわ新選組、社民党、参議院の会派「沖縄の風」です。
逆に日本保守党は「女性皇族の身分保持は認めるべきではない」としています。
この中で立憲民主党だけは、賛否を示しませんでした。
立憲民主党は「皇室制度改革の超党派協議で自分の党の立場(女系天皇賛成)が完全に排除された」ため「重大な裏切り」と強く批判しています。
これまで与野党は 2 案を協議していました。第 1 は女性宮家案で、女性皇族が結婚後も身分を保持し、子・配偶者の規定はありません。
第 2 は旧宮家養子案(森発言)で、旧宮家の男系男子を養子とする案です。
森議長は「先送りは許されない喫緊の課題」と述べ、立法府の総意の取りまとめに向け尽力すると表明しました。
また「今国会中に皇室典範改正をこぎつけたい」と強調し、6 月 10 日に再度全体会議を開催して取りまとめると表明しています。
賛成側は男系男子継承堅持と安定的継承に寄与すると主張しています。反対側は女系天皇誕生の懸念から皇族身分付与に反対しています。
高市首相は以前から「皇位継承は男系男子に限る」と持論を主張していました。いっぽう中道改革連合の野田元首相は「とても賛成とは…」と慎重姿勢を示しています。
この問題は男系男子伝統維持と女性天皇・女系天皇容認の長年の対立を反映しており、今国会での改正成否が注目されています。
なお森案に対する各党の反応ですが、与党である自民党および維新は賛同。野党でも中道改革連合、国民民主党および参政党、チームみらい、公明党はいづれも賛同しており、皇室自体を否定する共産党を除くと、賛同していないのは共産党のほかは参院の立憲民主党のみのようです。
朝日新聞記事などでは野党から「重大な裏切り」という声が出ているとのことですが、これも参院立憲民主党の長浜博行氏である可能性が強いとされています。
いつもの通り賛否を決められなかった立憲民主党は、9日に党内で話し合うとしています。