
英紙FTは、米中首脳会談の場で習近平国家主席が高市早苗首相を名指しで批判したと報じました。
これに対して中国外務省は、その内容は把握している状況と一致しないとして否定しています。
今回の焦点は、単なる「言った・言わない」ではなく、米中会談の非公開部分で何が起きたのかをめぐる情報戦にあります。
FT側は外交筋の証言をもとに、習氏が高市政権の防衛強化や日本の安全保障政策を強く問題視したと伝えました 。
一方、中国側は公式にはその筋書きを認めず、事実関係に食い違いがあることだけを示しています 。
背景としては、高市政権が防衛力の強化や台湾情勢への関与を含む姿勢を鮮明にしていることが大きいです。
中国から見れば、日本の防衛政策の変化は米国との連携強化とセットで映るため、米中首脳会談の場で日本への警戒感がにじんだとしても不思議ではありません。
ただし、それが本当に習氏の発言としてあったのか、あるいは報道の段階で解釈が膨らんだのかは、中国側の否定によってなお不透明です 。
この件が広がったのは、トランプ大統領が会談の中で高市氏を擁護したとされる点も大きいです。
もし報道通りなら、米中首脳会談の場で日本の首相が話題になり、しかも中国側の批判と米側の擁護が交錯したことになります。
これは日中関係だけでなく、米中関係と日米関係の三角関係を象徴する出来事として受け止められます 。