本家いなてい

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小池知事“途中退席”で首都圏に亀裂…東京だけが儲かる「税収偏在」の不都合な真実

 

首都圏1都3県と政令指定都市5市で構成する九都県市首脳会議が23日、オンラインで開かれました。

 

 

会議では、東京都の小池百合子知事が途中退席したことをめぐって、千葉県の熊谷俊人知事らから苦言が相次ぎ、会議の進め方や首都圏自治体の連携のあり方が改めて問われる形になりました。


議題となったのは、東京都に税収が集まりやすい「税収偏在」の是正です。


周辺県との間で財政力の差が広がる中、広域的な課題としてどう対応するかが焦点となりました。

 

会議では、埼玉県の大野元裕知事が、子育て施策を含む行政サービスの地域間格差が広がっていると指摘しました。


そのうえで、税収偏在の是正はもはや先送りできない課題だとして、国に対しても抜本的な制度見直しを求める姿勢を示しました。


熊谷知事もこうした問題意識に同調し、首都圏の自治体が置かれている財政環境の違いが、住民サービスの差につながりかねないとの懸念を示しました。

 

一方で、東京都側は、税収が東京に集まる背景には地方税制の仕組みそのものがあると反論しました。


神奈川県の黒岩祐治知事も、「都が悪いのではなく、都に税収が集中してしまう制度の側に問題があります」と述べ、論点は東京都個別の責任ではなく、地方税財政制度全体にあるとの認識を示しました。


東京都の見解もこれに近く、途中退席した小池知事に代わって出席した副知事は、「地方税財政制度には構造的な問題があります」と説明しました。

 

ただ、こうした制度論が展開される中で、小池知事が公務を理由に会議を途中で退席したことが、周辺県側の反発を強める結果となりました。


黒岩知事は、会議の日程は以前から決まっていたとして、途中退席の対応に疑問を呈しました。


千葉県の熊谷知事らも、首都圏の広域課題を調整する場として九都県市会議が持つ意味は大きいとし、知事本人の出席が十分でなかったことに不満を示しました。


単なる出欠の問題ではなく、自治体間の信頼関係や協調姿勢が問われる場面だったともいえます。

 

九都県市首脳会議は、交通、防災、環境対策など、首都圏共通の課題を協議する重要な枠組みです。


首都圏は経済活動の中心である一方、人口流入や通勤圏の広がりによって、行政需要や財政負担の偏りが生じやすい地域でもあります。


今回の議論は、その中でも特に根深い「税収の偏在」という問題が、東京都と周辺県の間でどれほど大きな認識の差を生んでいるかを浮き彫りにしました。

 

東京都は、企業活動や人口集中を背景に税収が集まりやすい立場にありますが、周辺県は、都市圏としての役割を担いながらも、十分な税財源を確保しにくいという事情を抱えています。


そのため、子育て支援や福祉、教育、防災といった分野で、財政余力の差が住民サービスの差につながるのではないかという問題意識が強まっています。


今回の会議は、こうした構図を改めて可視化する場となり、東京都と周辺3県の距離感を印象づける結果となりました。

 

今後は、税収偏在是正をどこまで制度的に進めるのか、また首都圏自治体が広域課題をどう共同で解決していくのかが焦点になります。


今回のように、首長同士の認識の違いが前面に出る場面が続けば、制度論だけでなく、会議運営や政治的な信頼関係の再構築も求められることになりそうです。