
立憲民主党から中道改革連合に合流し、落選した今井雅人氏。
彼は元衆議院議員でありながら、もともとは大手銀行・三和銀行、現・三菱UFJ銀行の為替ディーラーとしてキャリアを積んだプロのマーケット関係者です。
銀行時代には為替ディーリング部門の統括次長を務め、その後2004年に独立して「株式会社マットキャピタルマネージメント」の代表取締役社長となり、この社名に由来する形で「マット今井」という名前で金融・為替の世界で活動するようになりました。
この「マット今井」という呼び名は、ディーラー・アナリストとしてのペンネーム/ブランド名のような位置づけで使われており、ザイFX!などのメディアでは「今井雅人(マット今井)」という表記で記事やメルマガを長年連載してきました。
FXメルマガでは自身のトレードや相場観を公開し、「トレンドを見つけて乗る」というスタイルで、強いトレンド相場(たとえば急激な円安局面)で大きく稼いだエピソードも紹介されています。
楽天証券に「マット今井」として登場しているのは、まさにこのアナリストとしての顔を前面に出しているからです。
楽天証券はFXや為替投資に関するセミナーを多数開催していますが、その中で「マット今井今後の為替相場を大胆予測!」といったタイトルで、今後のドル円などの主要通貨の見通しを語るオンラインセミナーを定期的に企画しています。
セミナーの案内文では、「“マット今井”の愛称で経済アナリストとして活躍中の今井雅人氏」と明記されており、本名と愛称がセットで紹介されています。
また、2022年3月には楽天証券主催で「世界的なインフレが為替相場に与える影響」というテーマのFXオンラインセミナーに登壇し、世界的な物価上昇が為替市場にどう波及しているか、中央銀行の金融政策や金利差、資本移動といった観点から詳しく解説しています。
このようなセミナーは、YouTubeライブと楽天証券のサイトを通じて無料配信され、リアルタイムのチャット質問などにも対応する形で、個人投資家向けの教育・情報提供コンテンツとして位置づけられています。
政治家としての今井雅人は、2009年の衆院選で民主党公認候補として比例復活で初当選し、その後複数回当選してきた経歴を持ちますが、為替ディーラーとしての出自から、議員在職中もザイFX!の取材で自身のトレードを語るなど、「国会議員であり現役トレーダー/為替のプロ」というかなり異色の立ち位置でした。
この点を金融メディア側も「元FXディーラーで現役議員」というキャッチで取り上げており、それが「マット今井」というキャラクター性を強める一因にもなっています。