
国民民主党公認で埼玉県議補選に川口市南第2区から出馬した西澤理氏、選挙では西澤さとし氏として出馬した候補者が、当選したとたんに辞職しました。
西沢氏が出馬した背景は、元埼玉県知事で現参院議員の上田清司氏の秘書経験を活かした地元活動にあります。
2023年頃から上田氏の秘書を務め、党埼玉県連の推薦を経て公認が決定しました。
選挙戦は欠員2の補選で、国民民主党の地盤強化を狙ったもので、西澤氏は当初「地域活性化」を訴え、支持を集めていました。
しかし、投票前日の3月7日に党から公認取り消しと除籍処分を受け、無所属での決選投票に追い込まれました。
この処分は、3月6日に党本部へ外部から寄せられた情報がきっかけで、公認申請時の「公認判断に関わり得る特定の事実」の申告漏れが確認されたためです。
党県連会長は「党の信頼を著しく損なう行為」と非難し、玉木雄一郎代表も謝罪コメントを出しています。
公認取り消しの核心原因は、西澤氏の過去の刑事事件、具体的には2016年8月13日に千葉県船橋市の自宅で主催した男子高校生らを含む乱交パーティーです。
当時28歳の西澤氏は、Twitter(現X)で「男の中高生乱パやるよ」と投稿し、参加者を募集。参加した5名、主に高校生、いわゆるDKで最年少15歳の高1男子を含む、に対し、事前に学生証画像を送らせて中高生であることを確認していました。
午後1時半から6時頃にかけてわいせつ行為をさせ、スマートフォンで動画撮影。
金銭のやり取りはなく、動画は参加者間でアプリ共有されていましたが、参加者の1人が別件(児童買春)の逮捕で押収されたスマホから画像が発見され、事件が発覚しました。
この行為は児童福祉法違反(淫行させる行為)に該当し、2018年5月9日に千葉県警少年捜査課により逮捕。西澤氏は当初「身に覚えがない」と否認しましたが、複数のスマホから証拠が押収され、罰金刑が確定(刑の効力は7年で2025年末に消滅)。
この前科を公認申請で隠蔽したことが、党の厳しい処分を招きました。
当時西澤氏は会社員として船橋市に在住し、SNSを活用した積極的に募集していました。
参加者は全員男性で、年齢確認の徹底ぶりから計画性が指摘され、警察は「未成年者の健全育成を害する行為」と判断。
逮捕報道では「西沢理容疑者(30)」と名指しされ、地元でも話題となりました。
事件後、西澤氏は表舞台から姿を消していましたが、2023年に上田氏秘書となり政治活動を再開。
名前を「西澤さとし」に微妙に変え、公認を得る際もこの過去を一切申告せず、党の審査をすり抜けました。
選挙中も情報が有権者に十分周知されず、国民民主党への期待票が西澤氏に流れ、2万4594票で2位当選を果たしました。
しかし、当選翌9日朝に自身のXで「投票は党への期待が自分に集まったため、議員として続けるのは不適切。票を無駄にしない」と投稿し、即日辞職を表明。代理人を通じて県選管に伝達し、10日にも県議会で受理の見込みです。
これにより、次点の日本大和党公認・古川圭吾氏が繰り上げ当選します。
この一連の騒動は、政党の公認審査の甘さと候補者のモラル問題を浮き彫りにしました。
党は「プライバシーに関わる」として事件詳細を伏せていましたが、SNSや過去報道で急速に拡散。
西澤氏のアカウントは削除され、沈黙を守っています。
政治家としての資質を問う声が高まっており、選挙直前の情報開示の重要性が改めて議論されています。