本家いなてい

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中革連野田佳彦氏 重大な判断

 

元・立憲民主党代表で中道改革連合共同代表の野田佳彦氏が、「うねりをつくれなかった時は、重大な政治判断をしたい」と発言しました。


これはは、今回の衆院選を単に議席数を少し増減させるレベルの選挙ではなく、「政界再編を伴う中道勢力の台頭」を賭けた勝負として位置づけたうえで、そこに失敗した場合には自らの進退や党の在り方を含む大きな決断を行うという『予告』だと理解するのが適切です。

 

 

まず前提として、野田氏は現在「中道改革連合」の共同代表として、既存の与党・野党の二項対立ではなく、中道路線を日本政治の主流に押し上げることを目標に掲げています。 


そのため今回の衆院選は、「中道」が比較第1党、つまり過半数は取れずとも最大勢力になる規模の塊になれるかどうかが最大のテーマになっています。


この文脈で野田氏は、勝敗ラインとして「元々の議席数を上回る必要があり、比較第1党に届くように頑張る」と述べており、単なる現状維持では失敗とみなすという高いハードルを自ら課しています。

 

ここで言う「うねり」とは、単に一時的な支持率アップではなく、選挙結果として目に見えるかたちで表れる「政界再編に向かう中道ブロックの拡大・流れ」のことを指していると解釈できます。


例えば、比例や小選挙区で中道改革連合が大きく議席を伸ばし、他党の中道路線議員や支持層を引き寄せるだけの存在感を示せれば、それが「うねり」ですし、逆に議席が伸び悩み、政権交代や再編の核になりうる規模感に届かなければ、「うねりをつくれなかった」と自ら総括することになります。

 

この文脈での「重大な政治判断」とは、具体的な中身をあえてぼかしつつも、少なくとも次のようなレベルの決断を含みうるシグナルです。


第一に、自身の党内でのポジションの見直し、すなわち共同代表としての続投か退任かという進退問題です。


実際、過去の日本政治では、党首や代表が「このラインに届かなければ進退をかける」と明言せずとも、選挙後に議席が伸びなかったことを理由に辞任するケースが繰り返されており、今回の発言もその延長線上で受け止められます。


第二に、中道改革連合そのものの枠組みをどうするか、他の野党・中道勢力との合流や再編に踏み込むか、あるいは構想を縮小・修正するかという組織レベルの決断です。

 

さらに、「今は責任の取り方をべらべらしゃべる段階ではない」とも述べており、具体的な辞任や合流のシナリオには踏み込まず、「結果を出せなかった場合には、逃げずに大きなけじめを付ける」という姿勢だけを示している点が重要です。


これは、選挙前に大きな目標を掲げて責任を負うかのように見せつつ、責任を明言していないため、選挙結果にかかわらず必ずしも明確な責任を問われずに済む言い回しです。

 

政治的意味合いとしては、①支持者や候補者に対する引き締め(「本気度」を示すための自己拘束)、②他党・有権者へのアピール(中途半端な第3極にとどまる気はないという意思表示)、③選挙後の身の処し方に関する“保険的”な布石(結果次第では何かしらの責任を負うと思わせつつ、具体的な行動に言及しないというフリーハンドの確保)、という三つの機能を併せ持つ発言だと整理できます。

 

したがって、この一言は「中道で政権交代可能な選択肢をつくる」という自身の長年の持論を、今回の衆院選でどこまで具体化できるかを、具体的な責任の取り方に言及せずに問う宣言です。