
高市早苗首相が第104代総理大臣として2025年10月24日に衆院本会議で行った就任後初の所信表明演説は、演説中に飛び交った不規則発言(ヤジ)により、大きな波紋を呼びました。
立憲民主党の水沼秀幸氏と岡田悟氏か
野次は主に立憲民主党から出ており、X (旧Twitter) では特に水沼秀幸氏と岡田悟氏の野次が酷かったとの発言が目立ちました。
高市首相(64歳)は演説の冒頭、「私は、日本と日本人の底力を信じてやまない者として、日本の未来を切り拓く責任を担い、この場に立っております」と自らの考えと覚悟を表明しました。
演説が最後まで続けられたにもかかわらず、その間、男性とみられる声による不規則発言が絶えず飛び交い、高市首相の言葉にかぶさるように続いたため、首相が演説中に言葉に詰まる場面も見られました。
ヤジの内容は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題や裏金問題について早急な解決を求めるものが主であり、「暫定税率廃止後退してる!」といった具体的な指摘も連呼されました。
高市首相はヤジに応じることはありませんでしたが、野党との対話に言及する際には、あえて笑顔を見せ、「与野党で知恵を結集しましょう」と呼びかける様子が見られました。
議場内では、首相の演説を妨害する不規則発言に対し、「静かにしろ!」と叱責する声も聞かれていました。
このヤジに対し、外部からは厳しい意見が寄せられました。
元衆議院議員のタレント、金子恵美氏(47歳)は、ヤジが「国会の華」として慣例的に行われてきたものであることを認めつつも、「これまで議会はそうだったかもしれないけど、私もちょっとそこに引っかかって…どうでしたかね、皆さん」と率直な疑問を呈しました。
特に、高市首相に期待し支持している若い方々は、彼女の考えや覚悟を「静かに聞かれたい」と望んでいる国民が多いのではないか、と解説しています。
また、日本テレビ系『情報ライブ ミヤネ屋』に出演した読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏は、ヤジを飛ばす行為に対し「怒り」の声を上げました。
橋本氏は、総理大臣が初めて行う所信表明演説は皆が内容を聞こうとしている状況であり、ヤジばかりでは「中身が分かんないじゃないですか!」と、この行為を「国会議員としてよろしくない」と厳しく批判しました。
演説中継を見ていた視聴者や国民の間でも、SNS(特にX)上でヤジに対する強い批判や憤りが噴出しました。
ヤジは「うるさすぎ」であり、「国民の聞く権利の侵害」にあたると捉えられ、「人の話は聞けよと思うね」「こっちはちゃんと聞きたいんよ」といった、基本的なマナーの欠如を指摘する声が多く見られました。
また、「小学生以下か」「普通に大人として恥ずかしい」「下品すぎる」といった表現で、ヤジを飛ばした議員の行為が非難されています。
視聴者は、ヤジが首相の演説を聞く上での「邪魔」になっており、「高市さんの話が聞きたくて見てるのにイライラするわ!!」という不満も表明されました。
特に「甲高い男性議員のヤジが気になって、内容が入ってこない」ため、「犯人探しみたいになってる」という状況も生じていました。
その結果、「議員なんだったら誰がやってるのか発表してくれ」 や、「ヤジを飛ばすバカも晒せばいい」 といった、ヤジを飛ばした議員の特定と公表を求める声が相次いでいます。
所信表明に割り込んで統一教会や裏金などのヤジを言う者は「国会議員やめろ」といった強い立腹を示す意見が目立っています。