本家いなてい

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山尾しおり氏公認取消・離党へ

 

国民民主党は、今夏の参議院選挙の比例代表候補として公認を決めていた山尾志桜里元衆議院議員の擁立を一転して取り下げ、公認を見送ることを2025年6月11日に決定しました。

 

 

 

山尾志桜里氏公認取消


この決定は、玉木雄一郎代表のリーダーシップの下で急成長してきた国民民主党の統治(ガバナンス)に課題があることを浮き彫りにしたとされています。

 

国民民主党は5月14日に山尾氏の擁立を発表していました。


玉木代表は、山尾氏の政策能力に大きく期待して擁立したと説明しています。


しかし、擁立発表後すぐに、SNSでは過去の不倫問題を批判する投稿が拡散し、さらに山尾氏が「女系天皇」を容認する発信をしたことも、批判に拍車をかける形となりました。

 

山尾氏に対しては、衆議院議員時代の2017年に報じられた既婚男性との不倫疑惑が再燃したほか、ガソリン代の不正計上や国会議員に与えられる「無料パス」の私的な使用なども指摘されていました。


これらの批判を受け、2024年の衆議院選挙以来好調を維持してきた国民民主党の政党支持率は下落し始め、インターネット上では「山尾ショック」という言葉も飛び交う事態となっていました。

 

 

 

山尾氏ついに記者会見を行うが・・・

 

こうした状況の中、山尾氏は6月10日に記者会見を開き、過去の自身の行動や対応について「8年前の当時の自分の行動、ご指摘を受けた時の自分の対応、未熟だったと心から反省しています」と陳謝しました。


しかし、不倫が事実かどうかについては「今、新しくその件についてお話をさせていただくことは勘弁いただきたい」などと繰り返し、明言を避けました。

 

 

 

公認取消

 

山尾氏の会見後、党内からは「昨日の記者会見で山尾氏は疑問を払拭できなかった」という声が多数上がり、国民民主党は6月11日の両院議員総会で、山尾氏の公認を見送ることを正式に決定しました。


榛葉賀津也幹事長は、6月9日の全国幹事長会議において、全ての都道府県連から山尾氏の公認見送りを求める意見が寄せられていたことを明かしています。


また、党所属国会議員からも「東京都議選や参院選を控えている中で、選挙を展開することが極めて難しい」との意見があったとされています。

 

玉木代表は、公認見送りの理由について「有権者や全国の仲間、支援者から十分な理解と信頼が得られないと判断した」と説明しました。


山尾氏の擁立には当初から党内に慎重論もありました。


玉木代表は、擁立を決めた自身の責任について「厳しく受け止めている」と表明し、「遅かった、もっと別の対応があったのではないかという批判は真摯(しんし)に受け止めたい」と述べました。

 

今後については、候補者の選定プロセスを見直し、決定の仕組みをより高度化していくことが必要だとし、既に党内に見直しを指示しています。


さらに、ガバナンスの強化も図るとしています。

 

 

 

山尾氏の経歴

 

山尾氏は50歳で、戸籍名は菅野志桜里です。


検事を経て、2009年の衆議院選挙で当時の民主党から立候補し初当選、通算3期を務めました。


民進党、旧立憲民主党を経て、2020年には現国民民主党の結党メンバーとなっていますが、2021年の衆議院選挙には出馬せず、政界引退を表明し、弁護士として活動していました。

 

 

 

私見

 

以前候補者に提出させた「確認書」、あれは一体何だったのでしょうか。

 

須藤元気氏などは反ワクチン等で国民民主党としての主張と真逆の発言を繰り返しており、確認書に違反しますが現時点まで何らかの処罰がされてはいません。

 

逆に山尾氏の場合、会見は最低最悪で逆効果しかないものであった一方、女系天皇説などで言い訳をしており、確認書に違反していないという体裁を一応取っています。

 

確認書に違反しても特に処罰されない候補予定者がいる一方、一応違反していなかった予定者が公認見送り処分にされたという事実は、「確認書」が国民民主党執行部自身からもまったく重要視されていないことを如実に物語っています。

 

国民民主党幹部が、何ら責任を取っていない点も問題です。

 

山尾氏は不倫疑惑にガソリンプリカ事件など問題が多い人物ですが、これらは国民民主党が公認候補にあげるはるか前の事件です。国民民主党はこれらの不祥事疑惑(しかも、国民に広く知れ渡っていた)を把握した上で、公認候補としています。

 

こうなると確認書以前の問題で、国民民主党幹部が公認候補にあげた経緯、それも数々の不祥事を押して候補としただけの理由を説明する必要があります。

 

また不祥事のはるか後に候補にあげたはずであるにもかかわらず、同じ不祥事による不信を理由に候補見送り処分に処した点も、まったく理解に苦しみます。