12/1に、日本維新の会が党代表選を行いました。しかし盛り上がらず、しかも選挙後の新代表の発言により失望が広がっています。
- 盛り上がらない代表選
- 劣勢の馬場・吉村体制から刷新するかと思われた代表選は、結局吉村氏が勝利
- 維新、全国政党化を断念
- 失速原因を強化する方針で、失望が広がる
- 吉村「新」代表、早速の失態
- 野党候補者の一本化をするんだそうです。いつもの通り。
- 12/03追記:前原誠司共同代表で野党共闘DA!!
- 12/03追記:なんという都合のよさ・・・
盛り上がらない代表選
日本維新の会の代表選が12月1日に開票され、新代表が選出される。
ただ、14日間の論戦への注目度は高まらず、党の苦境ぶりがにじむ代表選となっている。
日本維新の会は、馬場伸幸共同代表が退任を表明したことに伴う党代表選挙を公示しました。
そもそも維新は6月の「政治資金規正法改正案」で、馬場代表が与野党協議で「決まってもいないことを勝手に決まったと勘違いし」迷走。同法案に衆院で賛成し、参院で反対するというちぐはぐな対応が批判されていました。
ここから維新の勢力はどんどん落ちていったのですが、その後の兵庫県・斎藤知事に対する対応の迷走が致命傷となりました。
この結果、マスゴミによる執拗な自民党バッシングにもかかわらず、他野党が漁夫の利を得る中維新だけが比例票・議席を減らす憂き目に遭っています。
劣勢の馬場・吉村体制から刷新するかと思われた代表選は、結局吉村氏が勝利
日本維新の会の代表選挙が行われ、共同代表を務める大阪府の吉村洋文知事が新たな代表に選出されました。
代表選には、いわゆる「大阪組・生え抜き」の吉村氏が出馬。その他神奈川の(国政としては)生え抜き候補、同じく神奈川の「みんなの党」合流候補、広島の民主党出身候補の4名が出馬を表明。吉村氏が勝てば大阪偏重は変わらず、他候補が勝てば大阪偏重の見直しに繋がります。
代表選は盛り上がらず、事前の予測通り、吉村共同代表が大差で勝利しました。
これでは、党の失速の責任を取って退任した馬場氏の路線が継続されるだけとみなされてしまいます。しかもそれが事前予測通りということで、維新党員以外からの失望を招きました。
維新、全国政党化を断念
維新「全国政党化」を修正 吉村新代表は関西圏を重視、立て直し難題
但し単純に「馬場・吉村体制の継続」とはいかず、これまで進めてきた全国政党化の方針は断念。関西の地域政党路線に逆戻りするようです。
これは党の退潮が著しく、立て直すためには全国規模で展開する余裕がなく、浸透している地元に限定して対処していこうという意味合いかと思います。
失速原因を強化する方針で、失望が広がる
「自民党にぶつかっていく。距離を置いて、 対峙していく」
先の衆院選で、国民民主党は是々非々路線が評価され、議席数を4倍に広げる躍進を遂げました。その結果、与党に法案を飲ませることができ、存在感を増しています。一方、「何でも反対政党」の立憲民主党は、マスゴミによる自民叩きのおこぼれで議席を増やせたものの、得票数は増えませんでした。
大失速した維新ですが、是々非々路線を強化して国民民主に奪われた立ち位置の奪還に動くものと思われていたところ、吉村「新」代表はまさかの「何でも反対党」になるという宣言をしてしまいました。
これでは、維新は立憲民主党と同程度の存在としかみなされず、党勢はさらに落ち込むでしょう。
吉村「新」代表、早速の失態
日本維新の会の新代表に選出された吉村洋文氏(大阪府知事)は1日、大阪市内で記者会見し、党の共同代表に前原誠司衆院議員を充てたい意向を明らかにした。党規約では国会議員団に共同代表を指名する権限があり、国会議員ではない吉村氏には決定権がない。
その吉村「新」代表ですが、共同代表に前原誠司氏を起用したいという要求を出し、騒動になっています。
維新はどういう訳か、党内選挙で選ばれる党代表が地域政党側の人間になり、そのため国会議員の代表として共同代表を置く形を取っています。
そして吉村氏は、前原誠司氏を共同代表にしたいという要求を早速出しました。しかしこの共同代表は国会議員団が指名するため、吉村氏の希望がそのまま通るわけではありません。
ただ前原氏の名前を出したこと自体が大問題で、「反対のための反対」の対象としている自民党はもとより、立憲民主党や国民民主党からも嫌われている人物でもあります。
特に国民民主党からは、党員4名を引き連れて離党した記憶も新しい状況。この人物を起用してしまっては、与野党協議どころか野党間協議もままならなくなります。
かといって、前原氏以外の人物が起用されれば吉村体制は最初からレームダック化しかねず、どう転んでも党運営が困難となる事態にぼくたちはニヨニヨしながら見守ることしかできません。
野党候補者の一本化をするんだそうです。いつもの通り。
参院選を巡り、1人区での野党一本化に向けた「準決勝」を行うべく「公正なルールを作れるか、他の野党と協議したい」と述べた。
野党連中がいつも騒いでいますが、維新も同じことを騒ぎはじめました。これどうするんでしょうね?ちょっと真面目に検証してやりましょう。
議員投票で決めるとなると、数で勝る立憲民主党の候補が総取りするのは目に見えています。
それぞれの党員で投票を行う場合、党員数の多い政党の候補者が選定されることになります。しかし国籍を調査できないため。外国勢力が候補者選定に介入する可能性が発生します。なのでこれは明確にNGです。
では、公式な投票とすべく法改正を行うとします。野党候補選定選挙を選挙管理委員会が管理し、公職選挙法に乗っ取り国民に選挙権を発行する方法です。この場合は国籍条項はクリアできますが、与党支持者は当然、「与党にとって都合の良い候補」に投票してしまいます。
候補者予備選挙というのは言うのは非常に簡単なのですが、実際に行うことは非常に困難です。とはいえ、例によって「馬鹿を騙す手口」としては有効でしょう。
12/03追記:前原誠司共同代表で野党共闘DA!!
日本維新の会の共同代表に前原誠司衆院議員(京都2区)が選ばれた。
民進党を実質的解党して希望の党に合流し衆院選で惨敗。
今年は国民民主党を割って立ち上げた新党「教育無償化を実現する会」を解党し日本維新の会に合流させた。
「非自民・非共産」
前原誠司氏といえば、かつて民主党から改名した民進党の代表でした。しかし、希望の党合流を決定したため、希望の党の「排除の理論」により多くの党員を「排除」。旧民主党-民進党勢力を崩壊させた経緯があります。
希望の党への合流を目指すとしながら、党を分裂させた前原誠司代表への恨み節が噴出。前原氏の戦略を「失敗」と断じる声や、代表辞任はおろか「追放」を求める声もあった。
その時に「排除された」側が結党したのが立憲民主党です。
その後は国民民主党に合流していたものの、代表選で玉木雄一郎氏に惨敗。すると、取り巻き5名を引き連れて離党しています。
当然ながら、前原氏は立憲民主党からも国民民主党からも嫌われている上、自民党も共産党も否定している人物です。これで、野党連携なんてできるんですかね?
12/03追記:なんという都合のよさ・・・
前原氏は共同代表選出後の記者会見で、2023年まで所属していた国民民主党との連携について問われ、「離党して除名処分になっている身だ。しかしながら、政治の世界というのは、『昨日の敵は今日の友』ということもある」と述べた。
その上で、「玉木代表、榛葉幹事長とも意思疎通ができる間だ」として、「過去の経緯を乗り越えて、しっかりとやっていきたい」と連携に意欲を示した。
昨日の敵は今日の友・・・
過去の経緯を乗り越えて・・・
前原さん、それは「裏切った側」が言ってはならない発言ですよ?
いくら何でも、相手をナメくさりすぎていませんかね?