本家いなてい

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日本ブログ村の政治ブログ・民進党(旧民主党・旧維新の党)で常時1位の誉れ高いブログ(なおエントリー数は2ブログ)

Colabo とかの問題を超カンタンに解説してみる

 

今話題の Colabo 等の問題ですが、普段カネ周りを見てない人だとイマイチ問題点をつかめていないかもしれないので、素人なりに単純化してみます。

 

 

 

問題点とは

 

Colabo 等で問題とされているのは、税金が正しく使われているのか?という点と、政治的な癒着などがないか?といった点です。

 

 

 

貸借対照表と損益計算書(とそれに付随する書類)

 

このうち。税金が正しく使われているかどうかですが、これは貸借対照表(B/S)や損益計算書(P/L)を見ればわかります。

 

企業や団体は、自分たちがどれぐらいのモノやカネを持っているか、それだけ借金を抱え込んでいるかがわからなければ活動できません。誰かがお金をくすねてもわからなくなるので、不正し放題です。

 

そういったことを防ぐために、「今どんだけのモノやカネや借金があるのか?」を出すB/S、それから「どれだけ儲けてどれだけお金使ったか?」を出すP/Lを作り、それらの根拠となる書類(領収書など)とともに保管しておきます。

 

B/SやP/Lはよく箱を使った図で説明されますが、図を作るは面倒なのでテキストで書くとこんな感じになります。

 

  • B/Sは:
    • 資産(持ち物)=負債(持ち物を買うために使ったカネや借金など)+純資産(元々あったもの)
  • P/Lは:
    • 費用(モノを作るためにかかった金額)+利益=収益(モノを売って得たカネ)

 

これらを、ある期間(4半期=3ヶ月など)ごとに作成します。

P/Lを作ると、利益から費用を差し引いた「利益」がわかります。B/Sはモノがどれだけあるかを出すものですが、前回もともとあった純資産にくわえて今回はこの「利益」分増えているはずなので、

 

  • 今回のB/Sは:
    • 今回の資産(持ち物)=今回の負債+今回の純資産
    • ↑ 今回の純資産というのは、前回の純資産+今回の利益

 

になるはずです。何かを買っていくら支払ったか等を記録し(伝票といいます)、B/SやP/Lにまとめる(転記といいます)と、きちんとやればこの計算式が成り立ちます。

 

成り立たなかった場合、どこかで計算を間違えているか、項目が漏れているか、不正があることになります。

 

 

 

作っていれば不正を行っていない証明になるし、普通は作っているのだが

 

B/SやP/Lをきちんと作れば不正、つまり「おぬしも悪よのう」「いえいえお代官様ほどでも」という悪代官たちが悪さをしづらくなるので、企業にはこれらの作成&定期的な監査が義務づけられています。

 

ところが、困ったことに Colabo のような一般社団法人の場合、よほど巨大な組織でもないかぎり定期的に提出する義務が無いのですね。なんでこんな法律になってんのかまじでわからん。

 

www.inatei.com

 

まあ、定期的に提出しなくてもいいとはいえ作成する義務はあるので、今回のように開示請求などを受けた場合には提示しなければなりません。

 

今回は Colabo がそれっぽい情報をいくつか出したのですが、これらの計算式が合わない。それで「おかしいんじゃないか?」と言われたら別の情報(いわゆる表3)が出てきて、そこに書いてある金額が過去のものと違う。それらの数字を証明するための領収書などは無い・・・ということで、絶賛盛り上がっているのですね。

 

もっと豪快に言ってしまうと、モノを買ったオカネと実際に払った金額は同じですよね?という単純な算数のお話が通用しない事態になってるので、みんな騒いでいます。

 

これらに加えて、川崎市などから二重取りしてるんじゃないか?とか、弁護士の単価おかしくない?とか、保護した少女()数や宿泊日数や施設おかしくない?とかそもそも女性しか救わないとか制度事態おかしくね?いろいろあるのですが、その辺はとりあえず割愛。あんま興味がないだけで、気が向いたら何か書くかも。

 

 

 

政治家についても書きたかったけど面倒くさくなった

 

政治関係も書きたかったのですが、力尽きました。

 

浜田聡参院議員本当に惜しい・・・本人も秘書も頑張ってるのに、党首+約1名がなあ・・・。

 

というか、誰か維新をどうにかしてくれクソムーヴが見るに耐えない

 

 

 

心配事項

 

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あと ↑ のエントリーで書いたのですが、赤い羽根「共同募金」と赤い羽根「福祉基金」を混同した批判が多い、というよりむしろ主流となっているように思えます。

 

どちらも「中央共同募金会」が運用していますがオカネの確保方法が異なり、前者は「ぼくらの募金」、後者は「有志企業からの寄付」で成り立っています。

 

中央共同募金会によると Colabo 等を支援しているのは後者なのですが、前者、つまりぼくらの寄付金が事前説明外の用途に使われている!という論説があります。これを逆手に取られて、デマ扱いされないかという点はいまだ気にはなります。