なんか、しれっと凄いことが書かれてました。
韓国が外貨準備高で世界8位?「錯視効果」がある
韓国の場合、取得原価を基準に計上する。有価証券の市場価格が買入当時より下がっても、帳簿には反映されないという意味だ。一方、香港は現在市場で取引されている価格を反映しているという。
記事は「韓国の外貨準備高が香港を抜いた」という内容なのですが、逆転した理由を「香港は外貨準備中の債権を評価額で計上しているが、韓国銀行は取得金額で計上しているため」と断じています。
現在のように債権の価値が軒並み下落する場面では、評価額で計上している国と取得額で計上している国で比較すると、当然後者のほうが価格が高く計上されます。
問題は、為替介入なり何なりで現金が必要な場合、手持ちの債権は評価額で売られるという点です。香港は(おそらく)期毎に評価替えを行っているため概ね帳簿上の額と同じ金額を入手できるはずですが、韓国は取得額で計上しているため、実際に債権を売っても帳簿上の金額を取得できないことになります。
以前韓国が「潤沢な外貨準備高があるのにデフォルトした」という訳のわからない事がありましたが、たしかに債権を取得金額で計上していれば、帳簿と実際の金額がどんどんずれてしまいますよね。