物流の混乱
２０２２年になると、今度は韓国内の物流がストップしはじめました。この原因は、米中経済戦争に加え、オーストラリアが新型コロナの発生源調査を要求したことに中国が反発し、オーストラリア産石炭の輸入を禁止したためです。これによりオーストラリアは経済損失を被りましたが、電力の多くを石炭火力に頼る中国自身も電力不足に陥ります。影響は、当事国間だけにとどまりませんでした。この対立のとばっちりを、韓国は受けてしまいます。
韓国国内の輸送はトラックで行います。トラックやバスなどはディーゼルエンジンを動力源としていますが、そのままでは排気ガスで環境を汚染してしまいます。そこで、排気を放出する前に、アドブルーという物質で排気ガスを中和しています。アドブルーは尿素から精製されますが、その尿素はアンモニアから精製します。アンモニアは石炭から精製します。ところが、中国がオーストラリアからの石炭輸入を禁止してしまったため、尿素を１００％中国からの輸入に頼っていた韓国は、アドブルー不足に陥ってしまいました。
韓国ではコストが見合わないという理由から国内での尿素精製をやめていたため、ディーゼルエンジンを動力源とするトラックが軒並み稼働できなくなり、その結果国内の輸送が麻痺する事態になってしまいます。この時、韓国人が日本国内のアドブルーを買い漁るという行為も行っています。
こうして韓国国内の物流も停止してしまいます。
