地球の歴史年代名の候補「千葉時代(チバニアン)」が,、三次審査を通過しました。
「チバニアン」三次審査を通過。残るは形式上の承認のみ!
千葉県市原市の地層を約77万~12万6000年前の地質年代の基準地とし、年代名を「チバニアン」(千葉時代)とする日本の研究チームの案が国際学会の3次審査を通過したと国立極地研究所などのチームが29日、発表した。来年1月までに国際学会の理事会が正式に承認する見通しだ。決定すれば、地質年代に初めて日本の名前が付く快挙となる。
ライバルであるイタリアチームの後押しなどもありすんなり決まるかと思われていたチバニアン命名ですが、国内の身内からまさかの激しい抵抗に遭ったこともあり難航。
妨害チーム側が周囲の賃借権を得るなどして立ち入りそのものを妨害するに至り、市原市が乗りだし妨害禁止条例を施行しています。
その甲斐もあって、2年以上経過してようやく正式承認の見通しが立ちました。
理事会は3次審査を批准する役割で、正式に承認するとみられる。
残るは「国際学会の理事会による承認」ですが、これは今回の三次審査の結果を批准する役割という事ですので、すんなり承認されるものと思います。
これまでのチバニアン
地球の歴史で約77万~12万6千年前の年代が「チバニアン」(千葉時代)と命名される見通しになったことが13日、関係者への取材で分かった。
千葉県市原市田淵の地層「千葉セクション」を中期更新世(77万年前~12万6000年前)の代表地層とし、この時代を「チバニアン」(ラテン語で千葉時代)と命名するかどうかを決める国際学会の審査が4月から中断している。申請した研究チームとは別の国内団体からデータへの異議が寄せられたためだが、研究チームは「事実無根」と反論。正当性を訴える文書を近く国際学会に出し、審査継続を求める。
地球の歴史の一時代を「チバニアン」とするか決める審査が一時中断されていますが、研究チームが報告書を国際学会に提出し、審査再開を促しました。
これに対し、研究チームは17日、「ねつ造という指摘は事実無根」との内容の報告書を国際学会に提出したということです。研究チームの岡田誠教授は、「審査が再開されることを望んでいます」としています。
チバニアンの場所
チバニアンを見学する場合は、圏央道市原鶴舞ICから高滝湖を抜け、千葉県道市原養老ラインを南下して入り口に向かう必要があります。
県道沿いにも一応車を置ける「臨時駐車場」がありますが、山を少しあがった場所に広めの駐車場があります。
駐車場からチバニアンの現場までは距離がある上アップダウンが激しく、かつ滑りやすいうえ水量の変化が激しい場所でもあるのでくれぐれも安全にはご注意を・・・