本家いなてい

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日本ブログ村の政治ブログ・民進党(旧民主党・旧維新の党)で常時1位の誉れ高いブログ(なおエントリー数は2ブログ)

最高裁さん、まとまりかけていた諫早湾訴訟のちゃぶ台をひっくり返す

 

「民主党政権・菅直人リスク」の深刻な代表例としてよく知られている、諫早湾訴訟問題。

 

去年、ようやく決着がついたかに思われたこの問題を、最高裁が台無しにしてしまいました。

 

 

 

諫早湾訴訟とは?

 

1952年当時はまだまだ食糧難の時代、中でも長崎県は山がちで平地が少なく、耕作地が確保できないうえ川が反乱しやすい状況にありました(諫早豪雨・大水害など)。

 

これを一気に解決する方法として、諫早湾の奥を干拓することになりました。湾の入り口を堤防で締め切って、中の海水を抜いて耕作地にするという方法です。

 

ところが、有明海のうち諫早湾より内陸側の海域に接している佐賀県では、「タイラギ(二枚貝)の死滅」や「海苔の色落ち」といった漁業被害が出たとして、諫早堤防の開門を要求するに至ります。

 

いわば「有明海入り口側の長崎県が我田引水して佐賀県の首を締めている」ように見えますが、九州新幹線長崎ルートでは「入り口側の佐賀県が長崎県の首を締めている」ので、まあどっちもどっち。

 

一つ言えることは、開門したら干拓地内のヘドロが有明海に一気に流れこんじゃいますね、ということです。

 

ともあれ、漁業側(=佐賀県側)が開門訴訟を行った結果、福岡高裁では国に対し「開門命令」が下され、「開門しない限り罰金を支払い続ける」ことになってしまいました。

 

ここで国が上告していれば最高裁で判決が確定したはずなのですが、当時は「史上最低・最悪」と言われる民主党・菅直人政権であり、当時首相の座にしがみついていた菅直人は上告しませんでした。

 

 

すると農業側(=長崎県側)が開門差し止め訴訟を行い、長崎地裁は国に対し「開門したら罰金」という判決を下します。すでに自民党・安倍政権になっていた国側はこれを不服とするはずもありません。

 

結果、「開門しようがしまいが、国は罰金を支払わなければならない」という間抜けな状態になってしまいました。「国が支払う」=「国民の血税が、賠償金として投入される」という意味です。笑えません。

 

 

 

ここ2年の動き:開門命令の撤回(=閉門確定)へ

 

www.inatei.com

 

2017年に、先に述べた「開門差し止め訴訟」が行われ、長崎地裁で確定しました。

 

 

www.inatei.com

 

この矛盾した状態を打破すべく国は動き、結果、2018年に福岡高裁で「開門命令の撤回」の判決が下ります。

 

これが確定すれば矛盾がなくなり、国民の血税が無駄にたれ流される事態は解決するのです。

 

しかしまあ、農業側(=佐賀県側)は上告しますよね。

 

 

 

最高裁、シロクロつけずに高裁に差し戻してしまう

 

www.jiji.com

 

 国営諫早湾干拓事業(長崎県)で、国が漁業者に潮受け堤防排水門の開門を強制しないよう求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)は13日、国側勝訴とした二審福岡高裁判決を破棄し、審理を同高裁に差し戻した

 

 

www.yomiuri.co.jp

 

国営諫早湾干拓事業(長崎県)を巡り、国が漁業者を相手取って潮受け堤防排水門の開門を強制しないよう求めた訴訟の上告審判決が13日、最高裁第2小法廷であった。菅野博之裁判長は、開門を強制できないとして国勝訴とした2審・福岡高裁判決を破棄し、審理を同高裁に差し戻した

 

 

www.nikkei.com

 

国営諫早湾干拓事業(長崎県)を巡り、国が潮受け堤防排水門の開門を強制しないよう求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)は13日、国の請求を認めた二審・福岡高裁判決を破棄し、審理を同高裁に差し戻した。開門の是非は判断しなかったが、開門命令の無効化もありうるとの方向性を示唆した。

 

いずれにしても、最高裁判所まで行って争えば、最終的な結論が出るはずです。開門か、閉門確定か・・・

 

しかし最高裁はここで結論を出さず福岡高裁に審議を差し戻してしまいます。

 

これは最低最悪の手で、両者の対立が今後も長く続き、その間国民の血税が無駄に浪費され続けることを意味します。

 

矛盾した判決が並立してしまった原因の1つはもちろん菅直人および民主党(現・風俗立憲民主党および国民民主党など)にありますが、矛盾を許す司法制度の不備の側面もあります。

 

最高裁には、この矛盾を解決すべく動いてほしかったのですが、包み隠さず言わせてもらうならまあえらく堂々と責任を丸投げしていい加減な判決を下してくれたものだと思います。