フライトシミュレータメーカー「Flight Sim Labs」が、インストーラに「マルウェア」を仕込んでいたことが発覚し、問題になっています。
2/22 22:00というこの「にゃんにゃんにゃんにゃんにゃん」の時間にこの話題はどうなんだという感じもしますが、あんま気にしない。
インストーラにマルウェア・・・
フライトシミュレーターを作っているFlight Sim Labsでもこの問題を何とかすべく頭を捻り、その結果、海賊版として流通しているシリアルナンバーが入力された際に情報を記録するための実行ファイルをインストーラーに同梱することにしました。
フライトシミュレータのメーカー・Flight Sim Labs がソフトのインストーラにマルウェアを仕掛けていた事が発覚し、問題となっています。
マルウェアも定義が揺れ動く単語なのでアレなのですが、ここでは「ウィルスやワームなどの漠然とした総称」として使用しているようです。
カラマラス氏は、「Test.exe」はデジタル著作権管理(DRM)の一環で、入力されたシリアルナンバーがブラックリストに登録されているものと一致した場合に限り海賊版利用者との法廷闘争の中で必要になる情報を記録するものであり、一般購入者に対して害をなそうとしたものではないと説明しました。
しかし、そもそも正規利用者も利用するインストーラーに「マルウェア」に該当するものが同梱されているという事実はユーザーの動揺・反発を招くことになったようで、先ほどのフォーラムの書き込みから2日後、「Test.exe」の入っていないインストーラーが公開されました。
ソフトの不正利用の防止、あるいは法廷闘争の証拠を得たいという気持ちはわかるのですが、ロジックを組み込んだ以上は「正規購入者の環境上でも、何かの表紙に動作しかねない」という問題があります。
たとえインストーラとはいえ、バグが100%無いという事はありませんので・・・特に、このケースでは「マルウェアを動作させるためにロジックを変えている」はずですので。
結局、この件では「マルウェアを抜いたインストーラを公開する」ことで収束に向かっているようです。
日本でもあった「ウィルスプログラム」
日本でもちょうど20年前、1998年にシェアウェア「WinGroove」で「不正インストールした場合にハードディスクの内容を消去する」トラップが仕組まれる、という事件がありました。
作者いわく「消去するロジックを作ってテストしたら、誤って混入してしまった」という事ですが、そもそもこさえちゃダメでしょう。
不具合の原因と対策について
今回の不具合は、ランチャープログラムに開発中の処理プログラムが不完全なまま混入してしまっていたことが原因となり、引き起こされたと判明いたしました。
さらに2013年には、SEGAの「ファンタジースターオンライン2(PSO2)」でも「ハードディスクの中身が消去される不具合」が発生しています。
これも、「開発中の処理プログラムが不完全なまま混入してしまっていた」という不自然な理由を原因としてあげているため、不正行為に対するロジックボムが疑われていました。
真相は謎ですけど。