皆さんﾓﾙｹﾞｯｿﾖ!!
いやはや、今日の読売朝刊を見るまで知りませんでした。
情報遅ッ！！
米 Apple 社が iCloud の運用を中国企業に委任
Apple は最近、中国本土の iCloud サービスの提供に関して、中国のインターネットサービス会社 Guizhou on the Cloud Big Data Industrial Development Co., Ltd. (GCBD) と提携したことを公表しました。この提携のおかげで、iCloud の速度や信頼性を向上していく素地が固まり、中国の法規制にも準拠できます。
中華人民共和国（大陸側）が、「他国の企業を含むあらゆる情報」に対して規制をかけていることは、皆さんもご存じのことかと思います。
米アップル社も中国共産党の圧力に対応するため、少なくとも中国本土（大陸）上に存在するユーザの情報（iCloud）の管理を中国国営企業に任せ、規制を免れることにしたようです。
これは、 iCloud 上に保管したデータが中国政府に検閲されることを意味します。
今のところ、「中国本土にお住まいの中国市民ではない方」であれば、「Apple ID の国や地域の設定を編集」することで、検閲を免れることができる模様。
「中国本土にお住まいの中国市民の方」は iCloud を利用する限り検閲を免れる手段はなく、「iCloud を使わない」ことが唯一の逃げ道となるようです。
「中国本土にお住まいの中国市民の方」でなければ本当に大丈夫？
先ほどのアップル社公式発表によると、中国政府による検閲の対象は「中国本土にお住まいの中国市民の方」に限定されるようですが・・・
こちらの記事によると、「中国本土外（米国など）に在住の中国人」も検閲対象になっていることが確認できているようです。
しかし、何人かのユーザーに問い合わせたところ、米国で開設され、米ドルで支払われ、米国のApp Storeアカウントに紐づけられたiCloudアカウントも、中国の提携企業であるGuizhou-Cloud Big Data (GCBD) が運用するデータの対象になることがわかった。
一部のユーザーはこのデータ移管を中国政府との密接なつながりの兆候であるとして懸念を示しており、GCBDはGuizhou（貴州省）政府管轄企業であることからいっそう不信感を高めている。
これは、中国人以外の iCloud データも、将来中国共産党系企業の手に渡る可能性があることを示唆しています。
既にアップル社の公式発表とは異なる動きが見えていますので、今後の iCloud データの取り扱いの変遷は注視していったほうがよさそうです。
