北朝鮮から脱走した兵士、いわゆる「脱北兵」が、一部のマニアの間でやや話題になっています。
銃弾、そして寄生虫・・・
この「脱北兵」の容体ですが、ニュースが時系列無視して入ってきてるのでよくわかりません。
おそらく「被弾5発→手術2回→内臓損傷+巨大寄生虫多数+B型肝炎発覚→人工呼吸器→意識回復、容体安定」ですが、現在もなお人工呼吸器を装着しているのかは不明。
状況から見て、敗血症のリスクが高い状態であることは容易に想像できます。
今こそ思い出したい、あの「事件」
「10年ひと昔」と言いますが、マスコミの報道の質といったら10年前から変わってない感じがします。
MSN-Mainichi INTERACTIVE 地域ニュース
寄生虫の卵 感染、ラッキーかも=猪飼順 /東京
鍋物の季節がやってきた。我が家の定番はキムチ鍋。冷蔵庫にあったキムチは、寄生虫の卵が検出されたと話題の某国製だったが、炒めたキムチを使うのがおいしさのコツというから、卵があっても問題ないだろう。(中略)
とはいえ、さすがに自分から卵を飲む勇気はない。「キムチで感染したら、ラッキーかもしれない」と頭をかすめ、深夜に鍋を平らげた。感染よりも、まず食べ過ぎに注意すべきかもしれない。
毎日新聞 2005年11月19日
これは、「韓国製キムチ」から寄生虫の卵が検出された事を受けての毎日新聞のコラムです。マスコミの強烈な韓国推しに、誰もが辟易していた時期の事でした。
このコラムは当然ながら多方向から批判を浴び、コラム上での釈明をするところまで追い込まれています。
MSN-Mainichi INTERACTIVE 地域ニュース
キムチ “食の安全”大切さ実感=猪飼順 /東京
11月19日付の本欄で外国産のキムチから寄生虫の卵が検出された話題を取り上げたところ、読者からたくさんのご意見をいただいた。
(中略)
指摘の多くは「ヒトの寄生虫と、危険な犬や猫の寄生虫を区別しないで書くのはおかしい」というものだった。もちろん、犬や猫の寄生虫を念頭に置いて書いたわけではないが、言葉が足りず、誤解を招いてしまったようだ。
毎日新聞 2005年12月3日
いや誤解とかそういうレベルじゃねえから
失礼しました落ち着きました。
韓国国内から指摘される、国防の問題点
この事件ですが、韓国ではいくつか問題提起や非難が出ています。玉石混合というか、まともな意見と素っ頓狂なものと、まあ色々です。
まず、救出に向かったのが「兵長クラス(具体的な階級忘れた)2名」で、これは部下に向かわせるべきだったという点。現場で指揮する人間が銃弾に倒れれば、韓国側に不利な状態で銃撃戦が始まってしまいますので、これはさもありなんな指摘。
次に、北朝鮮兵が一時DMZを越えて韓国側に侵入したものの、韓国側(国連軍側)が応戦しなかった点。これも、もし脱北がフェイクだったらそのまま無抵抗での侵略を許す結果になりますので、非難されて当然でしょう。
国連軍側は、「賞賛に値する自制力」なんて言っているようですが、結果的に本当に脱北だったから開戦を免れただけです。
そして「脱北兵を長時間(40分)放置した」点です。
これらの問題が発生した原因はおそらく2つで、まず「脱北兵を見失った(16分間)」こと、つぎに「緊急時の対応で、どう動けばよいか徹底されていなかった」ことがあるのだと思います。
そして・・・
兵士の手術では体内から大量の寄生虫が発見され、腸内に少量のトウモロコシの粒しかなかったことが判明した。これに対し、「正義党」の金鍾大(キム・ジョンテ)議員は自身のフェイスブックに「プライバシーの侵害」と、兵士の体内を公開したとして教授を批判。病状を伝えたメディアに対しても「銃撃を加えた北朝鮮と同様のことをした」と非難した。
その発想はなかった
しかし残念ながら、「寄生虫ラッキー」の日本サヨクにはかなわないようです。