北朝鮮の金正恩委員長が、「最高の対応措置」に言及したそうです。
最高の対応措置
アメリカのトランプ大統領が国連総会の演説で、「アメリカと同盟国を守らざるをえない場合、北朝鮮を完全に壊滅するほか選択肢はなくなる」と述べたことを受けて、北朝鮮は日本時間の午前6時半すぎ、国営メディアを通じて、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の声明を発表しました。
北朝鮮の金正恩さんですが、米トランプ大統領が先日国連で演説した際の「北朝鮮を完全に破壊」という挑発に、すっかり乗っちゃったみたいです。
これですね。
「わが国をなくすという歴代で最悪の宣戦布告をしてきた以上、われわれも史上最高の超強硬な対応措置を断行することを慎重に検討する」
あらら、あれを「宣戦布告」と認定しちゃうんですかそうですか・・・
宣戦布告がなされたと断言してしまった以上、今後いつ米国が先制攻撃をしかけても「正当な攻撃」になってしまうのですがどうすんでしょうか。
いや今まで米国は先制攻撃しないだろうと思っていたのですが、その理屈はいくつかありました。同盟国はともかく米軍への被害、拉致被害者への言及、それからこの「宣戦布告の難しさ」など。
日本の真珠湾攻撃を非難した手前、宣戦布告せずに奇襲するのは難しいですし、宣戦布告すれば戦争を吹っ掛けたのは米国という事になってしまう。
しかし、あの国連演説を勝手に「宣戦布告」と受け取ってくれたのであれば、この条件は北朝鮮が勝手にクリアしてくれたと言えます。
安保理閣僚級会合はじまる
ニューヨークで開かれている国連総会に合わせて、安全保障理事会で北朝鮮の核・ミサイル開発などへの対応を協議する閣僚級の会合が先ほどから始まり、北朝鮮への圧力の強化を求めるアメリカや日本と、対話を重視する中国やロシアが、どこまで協調姿勢を打ち出すことができるのか、注目されます。
その一方で、国連では現在、安保理閣僚級会議が開かれています。日本からは河野太郎外相が参加。
新たな制裁などが決議されるのか、またこの事態をうけて中露が動くかどうか。