国連安保理の緊急会合で、北朝鮮のミサイル発射を非難する声明が発表されたとの事です・・・
安保理緊急会合、非難声明
北朝鮮による新たな弾道ミサイルの発射を受けて、国連の安全保障理事会で緊急の会合が開かれ、発射を厳しく非難するとともに、国連加盟国に対して北朝鮮に対する一連の制裁を着実に実施するよう求める、報道機関向けの声明を発表しました。
まあ、先の安保理決議から間髪入れずでのミサイル発射でしたので、緊急会合でこの辺の声明が発表されるのは当然でしょう。
新たなる制裁案が出てこなかったのは、ミサイル発射後24時間以内に声明を出したという時間的な短さから言って仕方のないところ・・・。
鼎の軽重を問われる、国連と安保理
一方、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領とフランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は電話で会談。両大統領は北朝鮮の核兵器開発プログラムをめぐる緊張を解決する唯一の手段は北朝鮮との対話だと表明した。これは対北朝鮮制裁の強化を主張する米国と日本を念頭に置いたものだ。
一方、ロシアのネベンジャ国連大使は、「声明で政治的、外交的解決の必要性を強調したことは重要だ」と指摘。14日にティラーソン米国務長官が、中露を名指しして制裁決議の徹底履行を求めたことに言及したうえで、「外交的な解決を目指さなければ、われわれは決議違反とみなす」と米国をけん制。圧力強化を求める日米との立場の違いを鮮明にした。
今回引用した3紙では、いずれもロシアが「対話のみが唯一の解決策と主張した」と報道しています。
国連安保理決議直後の決議違反は、安保理ひいては国連による秩序維持の鼎の軽重が問われていることになります。ロシアは気がついているのでしょうか?あるいは、承知の上で見逃しているのか・・・?
フランスのマクロン大統領は、単に気がついてないっぽいですね。常任理事国の立場が疑われているというのに。
その一方で、中国の動向について3紙が言及していない点は気になるところ。
「国連の鼎の軽重を問う」というのは、つまり「北朝鮮が(中露を含んだ)安保理五大国主導の国際秩序に歯向かった」という意味です。中国が「五大国の優位性を否定されたこと」を重視するのであれば、北朝鮮に対して過酷な制裁を取るものと思います。
ちょっと他の報道もあたってみます。