地球で最後に起こった磁場逆転の痕跡を残すという、千葉県市原市田淵の地層。
この地名をとって、その時代の名称が「千葉時代」になることでほぼ決まったかに見えましたが、なんと国内から「待った」がかかってしまいました。一体どういう事でしょう?
- 「チバニアン(千葉時代)」おさらい
- 日本国内の別の団体から物言いがつき、審査中断!
- 豊洲問題にも闇をかける、対立市民団体の「楡井久」なる人物
- オセンガー発進!!
- 追記:千葉市の熊谷俊人が興味深いコメント
- 5/19追記:申請チーム(研究チーム)が報告書を提出して反論!記者会見を開く
- 2019/08/13追記:千葉県市原市本腰!その時楡井氏は・・・?
「チバニアン(千葉時代)」おさらい
該当の地層は上で述べた通り、当時の地球の特質をよくあらわした、時代を代表するものでした。
イタリアにも同様の地形がありますが、市原の地層がより適当であると判断され、この時代を象徴する名称としてチバニアンという名前がつけられることがほぼ確定していました。
日本国内の別の団体から物言いがつき、審査中断!
千葉県市原市田淵の地層「千葉セクション」を中期更新世(77万年前~12万6000年前)の代表地層とし、この時代を「チバニアン」(ラテン語で千葉時代)と命名するかどうかを決める国際学会の審査が4月から中断している。申請した研究チームとは別の国内団体からデータへの異議が寄せられたためだが、研究チームは「事実無根」と反論。正当性を訴える文書を近く国際学会に出し、審査継続を求める。
もともとこの「チバニアン」は、茨城大や国立極地研究所などが中心となって研究していた場所でした。
ところが、同じ千葉県の香取市に本部を置く「古関東深海盆ジオパーク認証推進協議会」が、「(地磁気逆転の根拠に)約2キロ先の別の地層のデータを使っており、捏造(ねつぞう)だ」などと主張。
これに便乗したイタリアの研究チームは、「日本国内でも見解が分かれており、審査は白紙に戻すべきだ」と主張しはじめてしまったのです。
研究チームによると、申請前の2015年には千葉セクションで十分なデータが取れなかったため、2キロ先の地層のデータを使って補強したが、申請時には千葉セクションだけですべてのデータをそろえたという。チームの菅沼悠介・極地研准教授は「データに全く問題はなく、捏造という指摘は事実無根。審査を妨害されている」と話す。
日本チームは当然反論。
というより、日本チームが歴史的な成果をあげることに国内の対立市民団体が嫉妬し妨害、利害の一致したイタリアチームが便乗しているという構図に見えます。
一方、協議会会長の楡井(にれい)久・茨城大名誉教授は取材に「メールを送ったかどうかも含めて答えない」と述べた。研究チームが千葉セクションのデータで申請したことに対しては「過去にドーピングをしたスポーツ選手が追放されるのと同じだ。チバニアンは諦めた方がいい」と主張した。
対立市民団体の「楡井久」さんですが、問題のメールを送付したかどうかについて「メールを送ったかどうかも含めて答えない」と発言。
「答えない」っていっったい何だよ
豊洲問題にも闇をかける、対立市民団体の「楡井久」なる人物
この楡井久(にれい・ひさし)なる人物ですが、東京都・小池百合子都知事が巻き起こした「豊洲市場汚染(仮」問題にも、暗い影を落としています。
今回講師を務めていただく楡井先生は、地質汚染科学に基づく単元調査法よる正しい汚染診断で、これまでの各病状に応じた治療・対策によって適切な浄化が可能であり、完全浄化の事例がすでに豊洲新市場近くのマンション敷地にあると指摘されています。また、豊洲の浄化失敗の原因は現行の土壌汚染対策法の欠陥にあるとも指摘されています。
〈NPO法人日本地質汚染審査機構理事長を務める楡井久・茨城大名誉教授の話〉 汚染物質が粘性土層上端より下に深く進んでいるか調査することは技術的に可能だ。その必要があるかも含め、都は推進、反対にかかわらず、すべての立場の人に参加してもらい、多くが納得するまで十分に調査結果などのデータを出し、科学的な議論をすべきだ。
というか、茨城大の名誉教授って・・・
茨城大学内での権力闘争でもあるのか?これ。
【楡井久】
上を歩いただけの調査では判らないですよね。だから実際は土を取るしかありません。
【楡井久】
これ、液状化、流動化しちゃってる。だから液体状になってる。これが当然横方向にも動くのは当たり前でどっかから流れてこないと、こんなん出てこないということですよ。こんなんどっかから流れてきてるんです。(※「こんなん」➾「地層」のテロップあり)
【楡井久】
だって、今、水銀やシアン、やってんじゃないですか。別々に。あれ、効果あったんですか?本来はないはずですし。
小池百合子都知事が豊洲市場の「汚染問題」とした一連の事件で、楡井久さんは大活躍されていたようです。こら狂言師とか言ってはいかん!!
地質学会というより茨城大内部の権力抗争、そして反日市民団体のいつものアレという2つの側面が色濃く出ていてもうどうしたらいいのか訳わかんないこの問題(いや分かるけど)。
面白い結末になりそうですので、期待して続報を待て!!
オセンガー発進!!
「汚染封じ込めで地質汚染は大丈夫か!?」
東京都による専門者会議では、安全とされている豊洲市場ですが、これに異を唱える専門家は多数います。今回は、楡井 久さん、水谷和子さん、藤原寿知さんが立ち上がってくださいました。
オセンガーびゅんびゅん飛んでますねぇ。
築地・豊洲の地質汚染の完全浄化に向けて 講師: NPO 法人地質審査機構理事長 楡井 久 氏
築地市場の豊洲移転をめぐって、地質汚染の問題がクローズアップされました。
今回講師を務めていただく楡井先生は、地質汚染科学に基づく単元調査法よる正しい汚染診断で、これまでの各病状に応じた治療・対策によって適切な浄化が可能であり、完全浄化の事例がすでに豊洲新市場近くのマンション敷地にあると指摘されています。また、豊洲の浄化失敗の原因は現行の土壌汚染対策法の欠陥にあるとも指摘されています。
追記:千葉市の熊谷俊人が興味深いコメント
意識の高いSNSに千葉市・熊谷市長がやはり「楡井久」なる人物について言及されていました。
地質学上の時代区分に「チバニアン」の名が刻まれる可能性があることで注目を浴びる千葉県市原市田淵の地層。その斜面に、地質学者らでつくる研究団体がコンクリートブロックの階段を整備した。見学者にとっては地層を間近に見ることができる便利な階段。だが、国の天然記念物指定を目指す市は「現状変更」に困惑している。
熊谷市長によると、この「市に無断で階段や看板を設置」したのも、この「楡井久」なる人物たちの市民団体とのこと。
「学者」という肩書でありながら現状変更を試みたところを見ると、やはり妨害目的でしょうね。
更に、やはり豊洲市場での一件についても言及されていました。
5/19追記:申請チーム(研究チーム)が報告書を提出して反論!記者会見を開く
5/17までに、申請チーム(研究チーム)はこれに関する報告書を提出して反論、5/18に記者会見を開いたとのことです。
2019/08/13追記:千葉県市原市本腰!その時楡井氏は・・・?
楡井氏からは『地元の人が怒っているから現場には近づくな』とずっと言われていたんです。2016年10月までは、地元と我々とのやりとりは、楡井氏を仲介するよう命じられていたのですが、これも後から考えればおかしな話です。その後、市原市を介して田淵町会の方々と初めて接触したら、GSSP申請に反対している方は一人もいないことがわかったのです。こんなことのために試料採取が半年滞り、申請準備が大きく阻害されてしまった。これらも妨害活動の一環だったんだと、私たちは後になってようやくわかったんです」(岡田氏)
先月24日、さっそく動きがあった。市原市の小出譲治市長が緊急記者会見を行い、土地の所有者や賃借権者らに対し、正当な理由なく研究者の立ち入りを妨げてはならないことを定める条例の制定を目指す考えを示したのである。会見で示されたのは(1)天然記念物に指定された地層の保存と活用(見学等)のための保存活用計画と整備基本計画の策定、(2)一般の見学者向けにパネルや映像を使った解説を行う仮設ガイダンス施設の建設、(3)国内外の研究者の要望に応えるため、現地への立ち入りを保証する条例の制定、の3つである。
天然記念物に指定された土地は36区画で計2万8500平米(約8636坪)だが、楡井氏が賃借権を登記した土地はそのうちの155平米(約47坪)。制定を目指す市原市の条例は地層全体の2万8500平米がその対象となる。条例が制定されても、賃借権を登記された土地での試料採取はNGだが、そこを通らないと行けない別の場所での研究や試料採取が目的であれば、条例で通行権を保証しようというのが狙いだ。
このビジネスジャーナルの記事は、係争中の双方の主張が詳しくかかれています。ただ、ちょっとまとめるのが難しそうです。
千葉県市原市が手を打ったことで、事態が改善してくれると良いのですが。