自民党で、「ポスト・安倍晋三首相候補」筆頭だった岸田文雄さんが、経済政策で失言。
自民党支持層の反発を買ってしまい、筆頭候補の座から転げ落ちてしまいました。
岸田文雄さん、うっかり財政再建を口にする
とはいえ、まだ「党の財政再建に関する特命委員会」の「委員長」として、これから協議するっていうステータスではあるようですが・・・。
岸田氏は今年の政策課題として財政再建を真っ先に挙げ、「道筋を考えていくことは大変重要だ」(4日、記者団に)と強調していた。
アチャー・・・
これで総理総裁の目はなくなりましたね。
なぜ「財政再建」を行ってはいけないの?
政府(国)の財政が赤字となる理由は様々ですが、自国内から借り入れている分には基本的に問題になりません。
国内のケースだけに限って、単純に書いてみましょう。
国が財政赤字になるケース
- 公共事業を行うために、国が借金をして民間企業に工事を発注した場合。
- 「国の借金」は増えますが、民間企業は仕事が増えて潤います。
- 民間企業は、更に部材の発注や作業を他の企業に発注するでしょう。
国が財政黒字になるケース
- 財政赤字を是正するために、国は税金を増やします。
- 「国の借金」は減りますが、国民や民間企業は増税に苦しみます。
国内に限定した場合、国の収支と民間の収支は相反するんですね。
なので、「国の借金」が騒がれている場合、国民は潤っています。
「財政再建」を行うということは、国の借金を増税で賄ったり、公共事業への出費を抑えるという事ですから民間にとっては打撃になります。
海外まで考慮すると逆になる
なお、これはあくまでも日本のように「政府が国内からお金を借り入れている場合」に限られます。外国から借り入れてしまっては、国民は潤いませんしね。