北朝鮮が、五輪の前日に「軍事パレード」を画策してるんじゃないかという報道が、NHKから出ています。
- これも南北融和の成果なんだよ!
- 北朝鮮、1/20に予定していた「芸術団」の韓国派遣を急遽中止
- かと思ったらやっぱり派遣するでござるよニンニン
- 南北友好!混成チームで民族の優位性を世界に知らしめる
- おわりに
これも南北融和の成果なんだよ!
韓国の文在寅(ムンムン)さんが「南北融和」に勤しんでいる間にも、北朝鮮は手を抜いてくれません。そりゃそうですね。
北朝鮮は正規軍創設70周年ということで、これを記念した軍事パレードを画策しているとのこと。2/8、ピョンチャン(平昌)五輪の前日なので、ピョンヤン五輪なんじゃないかと私個人が言ってます。
北朝鮮、1/20に予定していた「芸術団」の韓国派遣を急遽中止
はてさてその北朝鮮。
五輪にあわせ、1/20~1/21にかけて「芸術団」の韓国への派遣を決めていました。これが1/19の出来事。
ところがその翌日、派遣当日の1/20になって突如「中止」してしまいました。
まあ派遣自体も前日に決まっているのであれですが、今回突如派遣を中止した理由として北朝鮮はこんな理由を述べています。
「客を招いておきながら、初歩的な礼儀も守らない無礼な行動だ」
ムンムン一体どんな粗相をしでかしちゃったんだ?!
かと思ったらやっぱり派遣するでござるよニンニン
こいつら仲よさそうだな
1/19に合意した芸術団派遣を、1/20当日に突如中止した北朝鮮。
でもやっぱり1/21から派遣するでござる。
南北友好!混成チームで民族の優位性を世界に知らしめる
1/20には、北朝鮮の平昌五輪参加が正式に決定しています。まあ、正式に決定したもんも簡単にひっくり返す国同志ですので、あんま意味ないんですけど。
その中で注目されるのは、「アイスホッケー助詞」の「南北合同チーム」の話でしょう。一部マスコミで「アイホ」と略していますが、アイフォンかAIBOと間違えるのでやめてほしいです。
しかし韓国では若者を中心に猛反発・・・
平昌冬季五輪女子アイスホッケー南北合同チームが推進されることについて、尹昶重(ユン・チャンジュン)元青瓦台(チョンワデ、大統領府)報道官は「文在寅(ムン・ジェイン)大統領は終わった」と話した。合同チーム結成に向けた韓国政府の積極的な動きとは違い世論は概ね冷たいためだ。
肝心な韓国世論ですが、この「アイスホッケー南北合同チーム」の一件は支持されていないようです。
支持されていない、というより、特に若者から「猛反発」を食らっている模様。
韓国の「登録選手数拡大要求」に、世界各国が猛反発
この「南北合同チーム」でもう1つ問題となっているのは、これを口実にして韓国が特別措置として「韓国チームの登録選手数の拡大」を要求している点です。
普通、急造チームで試合を行えば、連携もへったくれもなく負けるのは明らかです。しかし、今回は日本を含む世界各国が、この案に猛反対しました。
アイスホッケーには詳しくないのでおこがましいのですが、どうやらアイスホッケーは他のスポーツと比べ、かなり体力消費が激しいとのこと。
そこで数名をセットにして頻繁に入れ替えるのですが、登録人数が多ければその分体力温存が可能となり、圧倒的に優位に立ててしまうようです。
これが世界各国から猛反発されている理由ですが・・・
スポーツを通じた平和実現と同時に公正さを担保しなければならないIOCは難しい判断を迫られたが、南北の合意を追認した。(略)バッハ会長は20日、4者協議の開会宣言で「五輪精神にのっとった結論」を強調した。
朝日新聞のこの記述からすると、IOCはこの特例を認めてしまったようです。
IOCは「南北融和」という目先の名分に目がくらみ、オリンピックの本質である「スポーツをないがしろにした」と言えるでしょう。
現場も困惑
肝心の「アイスホッケー韓国女子チーム」ですが、有利になるなら喜んでいるのか?といえば、そうでもないようです。
理由は先に書いた「スポーツとしての選手間の連携」にあるようですが、もっと根本的な問題があります。
「実際のところ、五輪会場のロッカールームは23選手分のスペースしかない」
「35選手にするのはとても難しい。ベンチに35人が入れるとは、とても思えない」
いやこれほんとどーすんだ
1/22追記:「従うしかない・・・」
なんとも理不尽なIOCの決定ですが、日本アイスホッケー連盟の八反田孝行強化本部長も「われわれにはコントロールできないこと。決定に従うしかない」と語っている通り、各国とも泣き寝入りになりそうです。
選手数の問題もさることながら、北朝鮮は「五輪の予選に参加していない」という問題もあります。
予選で戦っていないのに、五輪本戦に出場できてしまう・・・非常に不公平です。
1/22追記:ルール曲げたIOC
IOCが理不尽な対応を追認した理由ですが、北朝鮮を参加させることで、大会期間中の安全保障の問題を回避できると考えていたようです。
開催候補地が相次いで撤退するなど、五輪自体の存在価値の低下も影響したようです。文字通り「平和の祭典」として、存在価値をあげようとしたのではないかという説もあります。
しかしIOC自身がスポーツを政治利用し、しかもルールや公平性という、スポーツの根幹を揺るがしてしまいました。むしろ五輪の価値を残ってしまったのではないかと思います。
おわりに
韓国は、ソウル五輪で様々な「事件」を起こした過去があります。今回は、不可解な停電などが発生しないようにホスト国の役目をきちんとこなしていただければと思います。