本家いなてい

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米ティラーソン国務長官の「北朝鮮との対話」は実は「最後通牒」?!

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年の瀬の去年12月、米国のティラーソン国務長官が北朝鮮との「無条件対話」に言及した、として、一時「米国が”北朝鮮の核放棄”という前提条件を覆したのでは?!」と報道されました。

 

その後、「ティラーソン国務長官が”無条件対話”を撤回した」という報道が続き、この話題は収束しています。

 

 

しかし、実際には米国は方針を何ら変更しておらず、それどころかティラーソン国務長官の発言は「北朝鮮に対する最後通牒」を示唆したものだったようです。

 

 

 

ティラーソン国務長官が「無条件対話」に言及、その後撤回

 

北朝鮮と前提条件なく協議する用意ある

 

www.bbc.com

 

 

話は年末の12/12に遡ります。この日内外の各メディアは、米ティラーソン国務長官の発言を一斉に報じました。

 

「まずはとりあえず会ってみて、もし望むなら天気の話でもしよう」

 

 

この発言が、従来の「非核化が前提」という米国の方針を覆すものとして報道され、その情報が一気に広まりました。

 

 

米国はいかなる「前提条件」にも応じない

 

www.newsweekjapan.jp

 

しかし12/15になると、今度はティラーソン国務長官が「米国はいかなる”前提条件”にも応じない」と発言したことを報じました。

 

これが「前提条件なき会話」発言の「撤回」と受け止められ、先の報道と同様、各国のマスコミが一斉に報じるに至りました。

 

 

しかしティラーソン国務長官はその発言の中で「撤回」などという発言は行っていませんでした。

 

 

 

一斉に読み誤った世界各国のメディア。その理由は?

 

business.nikkeibp.co.jp

 

 前回にも引用しましたが、世界中のメディアがこの演説を誤読して「米国が対話路線に転換か」と報じました。それが完全な誤りだったのです。

 この演説をきちんと読んだ安全保障専門家は「路線変更などしていない」と受け取りました。対話路線どころか、最後通牒と見なした専門家もいました。

 

実際には、ティラーソン国務長官は12日の発言では「非核化なくして会話せず」の方針を覆しておらず、したがって15日も前言を特に撤回したという訳ではなさそうです。

 

 

「対話=妥協」との思い込みからでしょう。奇妙で危険な思い込みです。対話や交渉をしたからといって妥協するとは限らない。

 

この日経BPの記事によると、12日に言及がなされた「米朝対話」は「お互いに妥協ができないことを確認するための対話」であり、それが「最後通牒」になるという意味合いのもののようです。

 

しかし「対話」には「妥協(お互いに譲歩し、合意点を探る)」というイメージがつきまとうため、マスコミ各社が判断を誤ったのではないか、ということです。

 

 

 

米ヘイリー国連大使「北朝鮮の対話姿勢はまともに受け止めない」

 

www.nikkei.com

 

 米国のヘイリー国連大使は2日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が韓国との対話に意欲を示していることについて「北朝鮮が全ての核放棄を進めるなんらかの措置をとらない限り、いかなる対話も真剣に受け止めることはない」と述べた。「北朝鮮が誰と対話しようと勝手だが、核放棄に同意するまで米国は(対話を)認めない」とも語った。

 

まず、少し話がそれますが: 

 

北朝鮮の金正恩”最高尊厳”は、年が明けて早々、米国に対し「核のボタンは常に机上にある」と挑発を行いました。

 

その一方、韓国に対しては「平昌冬季五輪に参加することを検討」「南北対話のホットラインの確認」など、一目見て米韓分離を狙っているとわかる行動をとっています。ちょっと笑ってしまうほどの、稚拙な工作です。

 

しかし問題は、左翼政権である韓国の文材寅政権はおそらく「この工作にあっさりと引っかかるであろう」と誰もが予想できてしまい、実際に乗ってしまったことです。

 

今回の米ヘイリー国連大使の発言は、この韓国の姿勢に対し強い牽制を行う意味があります。北朝鮮が核放棄しない限り対話はあり得ず、その方針は揺らいでいないという証左でもあります。

 

 

  これに関連し、サンダース大統領報道官は同日の記者会見で「我々の対北朝鮮政策は変わっていない」と強調。北朝鮮が離反を促そうとしている米韓関係も「韓国との同盟関係はかつてなく力強い。北朝鮮に最大限の圧力をかけるため連携を続けていく」と述べ、協調に問題はないとの立場を示した。

 

ヘイリー国連大使とサンダース報道官は、相次いで「対北朝鮮政策に変更はない」という発言を行いました。つまり、12日のティラーソン国務長官に関する記事以外は、すべての報道すべての人物の発言とも整合性が取れています。

 

となると、やはり12日発言に関する報道に何かしらの問題があったように思えます。

 

またサンダース大統領補佐官の発言中、注目すべきはこのタイミングで「韓国との同盟関係はかつてなく力強い」と発言した点です。

 

実際には韓国が簡単に中国や北朝鮮になびいてしまうため、こういった形で文在寅政権を牽制する必要があったのだと思います。