本家いなてい

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サンシャイン水族館で、魚1235匹が大量死する

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サンシャイン水族館で「魚の大量死」が発生したそうなので、ちょこっと書いときます。

 

 

 

魚、大量死

 

www.huffingtonpost.jp

 

東京・池袋のサンシャイン水族館は、大型水槽「サンシャインラグーン」で飼育しているトビエイなどの魚類24種類1235匹が死んだと11月8日、発表した。産経ニュースなどが伝えた。

 

事件が発生した水槽は、サンシャイン水族館の中でも特に目玉の大型水槽だったそうです。

 

 

 

報道内容から、詳細を深読みしてみた

 

魚の体にはんてんが現れる病気の治療として薬品を投入

 

魚体に斑点が出る病気はいくつかありますが、いわゆる白点病やリムフォ、ウッディあたりじゃないかと思います。この辺は、結構よく出る病気ですし。

 

水槽は、「ラグーン」という名前からしてサンゴ礁を模したものでしょうから(←行ったことない)、おそらく珊瑚と魚の混泳。

 

サンゴ水槽では病気の治療法は限られますので、おそらくは病原菌と生存条件が競合する細菌(無害)を増やすことで、病原菌を減らす・・・という方法を使ったのではないかと思います。

 

 

細かい空気の泡で水槽内のフンなどを取り除いている装置を止めた

 

「細かい空気の泡で水槽内のフンなどを取り除いている装置」は、間違いなくプロテインスキマーの事でしょう。

 

プロテインスキマーというのは、水の中にある蛋白質が分解される前に、泡を使って水槽外に除去する機械です。

 

蛋白質を放置するとやがてアンモニアとなり、魚に悪影響を与えますが・・・。海水の場合、これが使えますので蛋白質を早い段階で除去できるのです。

 

話が逸れた。競合細菌はもちろん蛋白質でできていますので、水槽の中に入れてもプロテインスキマーで除去されてしまうかも知れない・・・という事で、この手の薬品の使用方法として「一定時間、プロテインスキマーを止めておく」と書かれていたりします。

 

 

プロテインスキマーを止めることのリスクは2つあって、1つは記事中にある「酸欠」を招く可能性があるといことです。

 

細菌を投入するということは、一時的に酸素消費量が増加するという事でもありますが・・・。プロテインスキマー、つまり酸素の供給は止まっていますので、通常より酸欠が起こりやすくなることは確かです。

 

それ以上にリスクが高いのは、蛋白質が除去されないことによる、急激な水質の悪化です。蛋白質が除去されずにアンモニアにまで変質していきますので、魚が1匹死ねば水質が悪化して他の魚が死ぬ、そうすると、更に水質が悪化する・・・という悪循環になります。

 

記事中では「酸欠」を事件の原因としていますが、個人的には「後者」の可能性のほうを疑っています。

 

追記

いや、しかし水槽の大きさからするとやはり考えづらいか・・・?