本家いなてい

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安倍首相が国連で演説「北朝鮮脅威、眼前に」

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「マスコミが全く報道しない」「内容がツイッターランドで断片的に伝わってくるのみ」「既存マスコミは一体何やってんだ?」と、内容が伝わらないことでむしろ話題騒然となっている、安倍首相の国連演説。

 

その内容が判明しました。

 

 

 

北朝鮮の脅威を全面に押し出し、軍事オプションの可能性も肯定

 

www.nikkei.com

 

訪米中の安倍晋三首相は20日午後(日本時間21日未明)、国連総会で一般討論演説をした。

 

内容としては、先のトランプ演説を踏襲・補強するものでした。

 

  • 「(北朝鮮の核・ICBMの)脅威はかつてなく重大で、眼前に差し迫ったものだ」
  • 金正恩委員長を「独裁者」と批判
  • 「(核は)水爆になったか、なろうとしている」
  • 「(ミサイルは)早晩、大陸間弾道ミサイルICBM)になるだろう」
  • 「核不拡散体制は深刻な打撃を受けようとしている」
  • 「(過去の対話路線の結果、北朝鮮は)核・ミサイルの開発を諦めるつもりなど、まるで持ち合わせていなかった」
  • 「(対話は)我々を欺き、時間を稼ぐため、むしろ最良の手段だった」
  • 「必要なのは対話ではない。圧力だ」
  • 「全ての核・弾道ミサイル計画を、完全、検証可能かつ不可逆的な方法で放棄させなくてはいけない」
  • 「(米国が軍事オプション含む全ての選択肢を準備していることを)一貫して支持する」

 

従来の対話路線は、全く効果が無かったどころか北朝鮮に核開発の猶予を与えるだけであったと批判。軍事オプションを含む、強い圧力の必要性を訴えています。

 

 

 

経済制裁拉致問題に言及しつつ、関係改善への道筋も提示

 

その一方で、北朝鮮の進むべき姿についても軽く触れています。

 

 

  • 国際社会で結束し北朝鮮への圧力強化を呼びかけ
  • 「(北朝鮮への石油輸出上限制裁決議について多とする」と評価しつつも「始まりにすぎない」
  • 「(国連全加盟国に)厳格かつ全面的な履行を確保する」
  • 「(拉致被害者が)彼らが1日も早く祖国の土を踏み、父や母、家族と抱き合うことができる日が来るよう全力を尽くしていく」
  • 「(北朝鮮が労働力や地下資源を活用すれば)明るい未来がある」
  • 「拉致、核、ミサイル問題の解決なしに、人類全体の脅威となることで開ける未来などあろうはずはない」

 

トランプ大統領が拉致問題に言及したこととあわせると、やはりまだ軍事オプション以外の道筋を探っているものと見えます。

 

この「(現在の南北並立状態での)北朝鮮の目指すべき未来」というものは、これまであまり言及された事は無かったと思います。

 

米韓による北の軍事制圧、中朝による韓国制圧、北朝鮮民主化・・・が言及された事はありましたが、現実味のあるものではありませんでした。大国の利害が絡みますし、国民が疲弊した状態では独裁政権を打倒するようなパワーも発生しないでしょう。

 

安倍首相の発言は金氏体制下での民主化の可能性も包括しているように見え、従来の説よりは実現する可能性があり得ると思います。必ずしも金氏体制の崩壊を伴うものではなく、その分北朝鮮が受け入れやすい内容ですので。

 

しかし独裁体制から民主制への移行の道筋自体が見えず、実のところまだまだ現実味は薄い・・・現段階で、北朝鮮自体に民主制に移行するメリットがありませんので。

 

軍事オプションを見せ球にしつつ経済・金融で締め上げた上で、民主制への移行をうながすという、オーソドックスな手ですかね・・・。関係諸国が緩衝地帯の消滅を望まない以上、この辺が落としどころだと思います。