本家いなてい

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日本ブログ村の政治ブログ・民進党(旧民主党・旧維新の党)で常時1位の誉れ高いブログ(なおエントリー数は2ブログ)

前原誠司大百科!(←需要あるんか?)~永田メール事件とともに~

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民進党の代表選は前原誠司さんが制した訳ですが、国会議員票を事前予測より落とし、さらに公認予定者票もそれ以上に落として枝野幸男さんに付け入る隙を与えています。

 

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逆に地方議員・サポーター票では、力を入れていたはずの枝野幸男さんが前原さんに予想外の苦戦を強いられる結果となりました。

 

問題は、国会議員から8票もの「白票」を出したことでしょう。前原枝野のいづれにも賛同しない、という意思表示であり、離党予備軍とみられるためです。

 

(但し前原さんは若狭新党や民進離党組との接近に肯定的なので、離党のトリガは彼らではない・・・小沢一郎山本太郎が第一の党あたりか?)

 

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非自民・非共産連立政権に参画


前原誠司さんは、1992年に野田佳彦さんらと共に日本新党に参画しています。翌1993年の衆院選に京都一区から出馬し初当選。この選挙の結果、非自民・非共産連立政権が誕生し、前原さんもこの政権に参加することになりました。

 

当時の日本は、バブル経済が崩壊、その波が地方にまでいきわたったタイミングでした。

 

バブルってのは、ざっくり言うと土地価格や株式投資の過熱で一気に信用が膨張すること、バブル崩壊ってのは(バブルの結果生まれた格差を是正するために)金融引き締めの結果信用が一気に損なわれ、みんな貧乏になっちゃう事を言います。

 

あらたに誕生した細川護熙政権には、バブル崩壊を収束させ経済を安定成長に向かわせることが期待された筈・・・でしたが、そこは小沢一郎以下8政党の寄り合い所帯。経済政策以前に連立運営に失敗し、崩壊します。

 

かくして、日本経済は「失われた20年」に突入する・・・

 

 

 

非自民連立を離脱し、自社さ政権へ

 

細川政権が瓦解すると、非自民・非共産連立政権は先日他界された羽田孜さんを首相に祭り上げます。このタイミングで、前原誠司さんと枝野幸男さんは日本新党を離脱。新党さきがけに合流します。

 

菅直人さんや鳩山由紀夫さんと合流したのは、この時です。(非自民連立政権では一緒だったが、別政党だった)

 

この新党さきがけ自民党社会党の3党連立で誕生したのが自社さ政権で、1994年から1998年まで続きました。

 

・・・が、新党さきがけ社民党(1996年に社会党が改称)がともに内紛し、この連立体制は終焉を迎えました。

 

路頭に迷うかに見えた前原さんですが、鳩山由紀夫さんらの立ち上げた「民主党」に参加します。

 

この自社さ政権時の1995年に、前原誠司さんや鳩山由紀夫さんら新党さきがけ議員は「政府与党として」八ッ場ダム計画を推進していました。これが、後々の問題への伏線となります。

 

 

 

念願の民進党代表に!

 

2005年の衆院選民進党が惨敗すると、岡田克也代表はその責任を取って辞任。これを受けた党代表選で、前原誠司さんは菅直人さんに2票差で勝利。念願の民主党代表に就任しました。

 

そして事件は起こった。

 

永田メール事件


事件の勃発

 

永田メール事件」。「堀江メール問題」などとも呼ばれていますが、堀江貴文さんは本件では被害者ですので、事件名に冠するのは適切ではないでしょう。

 

2006/02/16。民主党永田寿康議員が、衆院予算委で次の指摘を行ったことから、事件が始まります。

 

永田「ライブドア事件で起訴中の堀江貴文被告が、自民党武部勤幹事長の次男の口座に”選挙コンサル料¥3000万の振り込みを指示したメールが発見された」

 

ライブドア事件というのはライブドアの粉飾決済事件の事ですが、ここでは無関係なので割愛。(話題の事件を無理やり政権批判に結び付ける体質は、当時から変わっていないということ)

 

 

初動段階から次々と湧き上がる疑惑

 

武部幹事長は即日、これを否定。ライブドア事件堀江貴文さんを調査していた東京地検も、「そのようなメールや事実関係は把握していない」と発表。永田さんの指摘の信憑性が疑われることになります。


2/18、民主党は問題のメールを公表。しかしメールはテキスト平文をプリントアウトしただけのものであり改竄が容易であること、ヘッダが無く経由ホストも判明しない事、さらに文面に多くの矛盾があったことから、永田議員への疑惑の目はますます強くなります。

 

 

 

前原誠司さん参戦!

 

2/21、民主党代表の前原誠司さんは、自信満々に「明日の党首討論で新な証拠を提示する。乞うご期待!」といった発言をします。

 

しかし翌2/22になると、その党首討論の場で「国政調査権をよこせば口座を明かす」と主張。証拠を出せなかったことで、永田議員のみならず、民主党全体に対する疑惑の目が深まります。


ちなみに、国政調査権というのは衆院(または参院)に「国政に関する調査の権限を与える」ものです。これ冗談抜きで、「司法を無視して魔女裁判をやる」って意味で、過去には「浦和事件」でそれが問題となっています。

 

 

前原誠司さん敗戦

 

2/28、前原誠司さんと永田寿康さんはそれぞれ謝罪会見を行いましたが、永田さんは「疑惑は消えていない」などと発言し更に非難を浴びます。

 

その後、3/2に「メールは誤りだった」発言。懲罰動議民主党を含む全会一致で議決されます。

 

3/24の懲罰動議で、偽メールを「デュモンマーケティング社長の西澤孝」なる人物から入手したことを明らかにしました。

 

この西澤なる人物は民主党内に強い人脈を持っており、藤末健三さんも「同僚の議員秘書から紹介された」などと明かしています。このため、永田さんは西澤なる人物の話をすっかり信用していたとの事(本当かよ)。

 

 

事件の結末

 

3/31前原誠司さんは党代表を辞任。これに先立つ3/2には、野田佳彦国対委員長が辞任に追い込まれており、民主党執行部は瓦解します。

 

永田寿康さんは、議員辞職後も数々の問題を経るに至って精神を病み、自殺に至っています。


なお藤末さんの言う「同僚の議員」は馬淵澄夫議員のことのようで、その「秘書」は今や大西・小西で電波を飛ばしまくっている大西健介議員のことらしいです。この辺からも、民主党(現・民進党)の中に流れるどす黒いものを感じずにはいられません。

 

 

 

念願の民主党政権


国交相として入閣した直後の八ッ場ダム事件

 

2009/08/30の衆院総選挙で、民主党は2/3弱の議席を確保する歴史的な大勝により、政権与党第一党となりました。の結果、民主党鳩山政権が誕生。前原誠司さんは、国交相に任命されました。

 

リーマンショックサブプライムローン問題からの脱却が至上命題であり、それは麻生政権が確保してくれた予算をそのまま使えば推進できるはずの状態でした(ができませんでした)。


民主党の勝因は何といっても「財源なきバラ色のマニフェスト」であり、マスコミがこれを無批判に報道し、自民党麻生政権をくだらない事で叩きまくった事にありました。この点、今でもまったく変わっていません。

 

さてこの「バラ色のマニフェスト」ですが、この中には「川辺川ダム、八ツ場ダムは中止。時代に合わない国の大型直轄事業は全面的に見直す」という爆弾項目が明記されていました。

 

前原誠司さんは、国交相就任と同時に「八ッ場ダム計画の中止」を明言しましたが、これが国民から猛反発を浴びる事になります。

 

八ッ場ダムは地元の猛反発を受けながら調整が進んだ計画であり、この時点では川原湯温泉をはじめとして地元民が移住を進めている最中でした。事ここに及んで、移転元・移転先に住民がわかれたまま、中途半端な状態で放置というのはあまりにも無責任です。

 

また関係自治体(神奈川県を除く関東一都五県)は建設費を負担しており、計画中止となれば負担金の返却を要求する構えを見せました。


そして前延の通り、前原誠司国交相鳩山由紀夫さんはかつて「自社さ連立政権の与党」として八ッ場ダム計画を推進していました。このことも、非難の声を広げる一因になっています。


結局、前原さんが国交相から外れることにより、八ッ場ダム計画は再開。中断により巨大な負債を発生させながらも、計画は継続される事になりました。

 

なお、今年の春先の八ッ場ダム周辺の状況について、エントリーをあげてありますのでよかったら見てくださいまし。

 

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「高速道路無料化」したら値段が上がった


前原誠司さんの国交相時代の実績で、もうひとつ見逃せないのは「高速道路無料化」政策です。これも、「バラ色のマニフェスト」にかかれた内容でした。

 

八ッ場ダム事件で、マニフェスト内容の原理原則的な履行を強行した前原さん。道路行政でも同じかと思いきや、こちらはなぜか財源を重視。無料になるはずの高速道路料金は、なぜか¥2,000に設定されました。

 

これはマニフェストの「無料化」に反するばかりか、麻生政権の窮余の策であった「高速道路¥1,000政策」よりもむしろ値段が上がる政策でもありました。

 

この結果、自民支持層はもとより民主党支持層からも非難される結果を招いています。八ッ場ダム計画中止との整合性も取れませんし。

 

 

外務大臣に就任!しかし・・・


尖閣諸島問題

 

2010/09/08、沖縄県尖閣諸島周辺の日本領海内に、中国漁船が侵入、海保の巡視船に体当たりをかまして沈没させようとした事件が発生しました。

 

この時中国船船長が逮捕されましたが、9/24に那覇地検の「諸般の事情」という判断により、釈放に至っています。

 

この釈放の経緯ですが、前原誠司さんが米国のクリントン国務長官に対し、事前に「まもなく解決します」と語っていた事などから、「仙谷由人官房長官前原誠司外務大臣による圧力があった」と言われています。

 

なおこの時の中国漁船の動画が sengoku38 というアカウントにより youtube 上に公開されました。

 

www.youtube.com

 


外国人献金事件により辞任、そして

 

2011/03/04、参院予算委で「前原誠司外相が在日外国人から献金を受け取っている」との質疑が自民党西田昌司さんから行われました。この「在日外国人」は、ほどなく「旧知の在日韓国人女性(パチンコ店経営者)」であることが判明しています。

 

政治家が外国人から献金を受け取れば、政治資金規正法違反により公民権が停止されます。特に外相となれば、外交政策で相手国に有利な条件を呑む一因になります。

 

悪いことに前原誠司外相は、「朝鮮半島から流出された”朝鮮王室儀軌”などの韓国への引き渡しに尽力している渦中の人物でもありました。

 

この結果、前原誠司さんは3/6に外相を辞任するに至ります。


3/9になると、菅直人首相の資金管理団体までもが在日韓国人から献金を受け取っている事が判明。菅直人首相も、”朝鮮王室儀軌”返却問題にも積極的に関与していました。

 

外相は外国人献金の責任をとって辞任したのに、首相は辞任しなくて良いのか?!

 

ついに菅直人政権に退陣要求が突きつけられるかと思われた3/11午後、東日本大震災が発生。

 

 

 

あらためて、新代表就任へ

 

今回、永田メール事件以来の党代表となった前原誠司さん。安倍政権と対峙する以上は軍事外交はもちろんですが、従来と比較し経済政策が重く問われることになるでしょう。

 

しかし代表選では、枝野幸男さんよりも強い再分配志向を見せるなど、かなりな不安を残した船出ともなりました。

 

もちろん、反共路線を軟化させたことによる支持議員の離反や、親共議員の反発なども予想されます。これらは選挙戦術にも絡んできますので・・・。

 

共産党と若狭新党の両方と組むとなると、さすがに主張が支離滅裂になりますし。

 

片方を味方にすれば、片方とは敵対することになるでしょう。選挙区毎に・・・というのは詭弁で、少しは相手政党の都合ってもんを考えやがれという気持ちでいっぱいです。

 

まあ、若狭新党が結党できなかったら話にならんのですけどね。